てんかん発作の前兆にどう対応する?事前にてんかん発作を検知するシャツが開発された!

てんかん発作健康の話題

てんかん発作は、いつ何時起こるかわからないのが、怖いところです。
例えば2012年に京都府で軽ワゴン車が歩行者らをはねて19人が死傷した事故では、運転手のてんかん発作が原因だとされています。

このように、一番怖いのが車を運転している時だと思います。
周囲に誰もいないし、車の中という閉じられた空間で、てんかん発作を起こしてしまえば、どうしようもありません。

でも、てんかん発作を事前に検知できるとしたらどうでしょうか?
てんかん発作による事故を未然に防げるかもしれませんし、患者にとっても安心できるんじゃないでしょうか。

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てんかん発作の前兆に対応したシャツが開発された!

京都の繊維メーカー、 ミツフジがてんかん発作の前兆を事前に感知するためのシャツを開発しました。
このシャツは、銀メッキした導電性の糸が織り込んであり、読み取った心拍データがスマホに転送され、アラームが鳴るという仕組みです。

これは、日本医療研究開発機構の医療機器開発プログラムの一環で、京都大学情報研究科の藤原教授をはじめ、東京医科歯科大学の医師らも参加しているプロジェクトです。

医療機器として、保険適用も目指しているということで、てんかん発作がある患者さんには非常に心強いシャツになるんじゃないでしょうか。

現在開発中のスマホ用アプリには、1〜10分前に発作の予兆を検知できるようになっているとのことです。
実用化はまだのようですが、早く患者さんが使えるようになってほしいものです。

ミツフジさんは「hamon」というブランドで心電、心拍、筋電 、呼吸数、加速度、ジャイロ、温度、湿度などの情報を収集できるIoTウェアを開発・販売していますが、このてんかん発作のためのシャツも、hamonブランドで販売するのでしょうか?

てんかん発作の前兆は、本人にしか分からない?

てんかん発作の前兆は、視界がだんだん暗くなる、お腹にこみ上げてくるような嫌な感じがある、以前見たことのある風景が勝手に頭に浮かぶ、軽いめまいがある、などがあります。

前兆は人によって様々ですが、一番の問題は「本人にしか分からない」ということでしょう。
周りの人から見ると、いきなりてんかんの発作が起こったように思いますので、気をつけてあげるとか、配慮してあげるとか、安全な場所に連れて行ってあげるなどの対策を取りようがありません。

今回開発されたシャツは、てんかん発作の前兆を感じたら、スマホでアラートが鳴るというのが素晴らしい点だと思います。
アラートが鳴れば、周りの人に注意を促すこともできますので。