大人アトピーの原因を解明する

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これって、大人アトピー?

私は30代になってから、体のあちこちが痒くなって大変でした。
あまりにボリボリかくもんだから、掻いたところの皮膚が黒ずんで硬くなり、アザのようになってしまいました。特に、脇腹がひどく、今でも形が残っています。
お風呂上がりは特に痒みが酷いです。今は若干マシになってますが、それでも痒みはあります。

これって、アトピーじゃないの?
そもそも、アトピーっていうのは

アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎(アトピーせいひふえん、英語:atopic dermatitis)とは、アレルギー反応と関連があるもののうち皮膚の炎症(湿疹など)を伴うもので過敏症の一種。
Wikipediaより引用

アトピー性皮膚炎

という症状ですが、そもそも赤ちゃんや子どもがなる症状なんじゃないかと思いますが、大人になってからアトピーを発症するケースが増えています。

大人アトピーの原因は、アレルゲンと皮膚のバリア機能の低下によるものだ

私たちの体には、ウィルスなど体内に侵入してくる異物を排除するための免疫機能があります。
この免疫機能は、病気から体を守ってくれる頼もしいものですが、異物を排除しようとする反応の度合いが過ぎてしまい、自分の体まで攻撃してしまう事があります。

いわば、免疫機能の暴走です。
これが、アレルギー反応と呼ばれるもので、アレルギー反応を引き起こす物質を、アレルゲンと言います。

アトピーは、このアレルゲンが皮膚のバリア機能を破って侵入してくることによって起こります。
子供の頃はアトピーになっていなかったのに、大人になって急にアトピーが発症するのは、アレルゲンが増えていることと、皮膚のバリア機能が衰えてきたことによるダブルパンチが影響しているのです。

アレルゲンがどんどん増えている

アレルゲンとなるものには、以下の様なものがあります。

  • ダニ
  • カビ
  • ハウスダスト
  • 花粉
  • ペットの毛
  • たまご
  • 落花生
  • そば
  • 小麦粉
  • 牛乳
  • 黄砂
  • 化学物質

このように、実に様々です。
何がアレルゲンになるかは、人それぞれなので特定するのが非常に難しいです。要するに、人の体以外の異物は、すべてアレルゲンになると思っても良いくらいです。

現在分かっているアレルゲンは200種類以上。
私たちの生活環境が変わり、移動範囲も広くなるにつれ、昔はアレルギー反応を起こさなかったものまで、アレルゲンとして人を攻撃するようになっています。

子供だけじゃなく、大人のアトピーが増えているのは、アレルゲンが増えているのが一因となっています。

皮膚のバリア機能が衰えてくる

私たちの皮膚の表面には、アレルゲンの侵入を防いでくれる機能(バリア機能)があります。
皮膚の表面は皮脂膜で覆われ、その下に角質層という細胞の層があります。

そこでは、細胞と細胞の間が、セラミドと呼ばれる物質で満たされていて、水分を保ってくれるのですが、同時にアレルゲンの侵入を防いでくれています。

これが、加齢やストレスによって皮膚表面の皮脂膜が壊れると、セラミドが無くなり、水分が蒸発してアレルゲンが簡単に侵入しやすい状態になってしまいます。

皮膚のバリア機能が衰える原因は、肌の乾燥とストレスが大きいです。
また、子供の頃にアトピーになった人は、一度治ったとしてもアトピー体質が解消されたわけではありません。大人になって強いストレスにさらされると、アレルゲンが侵入しやすくなり再びアトピーになってしまう事があります。

大人アトピーの原因まとめ

以上のように、大人アトピーの原因は

  • アレルゲンそのものが増えている
  • 皮膚のバリア機能が低下している

の2つの原因で引き起こされます。
皮膚のバリア機能は、加齢によるものとストレスによって衰えてきます。そのために、肌のセラミドが失われ、水分が少なくなることでアレルゲンの侵入を許してしまうことになります。

ということは、常に肌の水分を保つことと、ストレス解消をすることによりアレルゲンの攻撃から身を守るという対処が必要になります。

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