あなたは1日のうち、何時間人と話しますか?
実は、話をしないことで脳や声帯、こころの健康に悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
現代は、人と話さなくても生活できるようになってしまった
ネットやスマホ、SNSが普及することで、人は会話の機会が減少していると感じます。
それらが普及するまでは、人は会話でコミュニケーションをしていました。
ところが、今は友人、家族とさえコミュニケーションは会話ではなく、文字のやりとりで完結してしまいます。
これって、人間にとって非常にまずいんじゃないかと思います。
どうしてそう思ったかと言えば、私の職場はパソコンで作業する仕事が中心で、1日中パソコンをカタカタとやっています。
そうなると、社員同士でも会話をする機会が減ってしまい、下手をすると会社に来て、社員が集まっているにも関わらず、1日ほとんど会話をすることが無い日もあります。
そうなると、コミュニケーションというのが非常に少なくなり、脳が退化していくんじゃないか?と思ってしまったワケです。
脳というのは、外部からの刺激がないと、どんどん鈍化していくように思います。
お年寄でも、一人暮らしが長かったりして人と話をする機会が減ると、痴呆になるペースが早まったりするケースもあると思います。
特に会話しなくても、その他のコミュニケーション方法があるためにさして不自由しない。でも、そうした生活を続けると脳や声帯、精神にも悪い影響があるに違いありません。
会話しないことによる5つの悪影響
1.声帯が萎縮し、声が小さくなる
人は歳を取ると誰でも声帯が萎縮していき、大きな声や高い声が出にくくなります。これは老化現象なので仕方ないのですが、会話不足はこれに輪をかけて声帯を使わなくなるので、声帯の萎縮スピードが早まってしまい、声を出せないようになってしまいます。
ご主人に先立たれた奥さんが、10数年の間一人暮らしを続けているうちに、1日のうち誰とも話さない暮らしを続けたために、声帯が萎縮し、ほとんど声を出せなくなったというケースもあります。
人と大きな声で会話し、笑うことは声帯の萎縮スピードを遅らせるのに効果的だということでしょう。
2.滑舌が悪くなる
会話をしないということは、口の筋肉をほとんど使わないということです。口の筋肉を使わない生活をしていると、いざ会話をする時にスムーズに口が動かなくなり、滑舌が悪くなります。
3.脳の働きが悪くなる
色んな人とたくさん話しをすると、様々な刺激や情報が脳に入ってきます。また、会話をするというのは、自分の意志や考えを分かりやすく相手に伝えなければいけないため、脳がフル活動します。
普段から人とたくさん会って話をする人は、脳に刺激を絶えず与えているために、脳が活性化されます。
ところが、会話をしないとそうした刺激が脳に入らない、また会話をするのに脳を働かせる必要がないために、脳の働きが鈍くなります。
スマホやSNSで人とコニュニケーションをしても、やはり「生の体験」として人と会話をする方が、脳への刺激は強いでしょう。
会話をすることはストレスを感じることもありますが、そうしたストレスも脳への良い刺激になるはずです。
4.心も体も不健康になる
会話がなく刺激のない生活を続けていると、心の弾力がなくなります。人と会話をし、その中で嬉しい気持ち、楽しい気持ち、怒りの気持ち、悲しい気持ちなどを感じることが、心の健康を保つために大切なことです。
人と会話しないと、そうした感情を持ちにくくなり、最悪の場合「鬱」になってしまうことも。
大声で会話をしたり、笑い合ったすることが健康に好影響をもたらすことは検証されています。
心も体も健康な生活をしようと思ったら、積極的に人と話をすることをおすすめします。
5.夫婦、家族の仲が悪くなる
家に帰るとすぐにテレビを見たり、スマホをいじったりしていませんか?
スマホというのは便利な道具ですが、それによって家族との会話時間が減ることは良いことではありません。
コミュニケーションの基本は会話です。夫婦や家族とさえ会話をしないという生活では、お互いを深く理解することは不可能です。家で家族と一緒にいる時間は、スマホを置いて積極的に会話するようにしましょう。
会話をしない生活を続けると、いざ話をしようと思っても「何を話ししよう」と躊躇して、余計に話さなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
まとめ
やはりコミュニケーションの基本は「会話」です。
会話しない生活を続けると、会話すること自体が面倒くさく感じたり、話しかけることに軽い恐怖感を持ってしまう場合も。
口下手とかそんな事は関係ありません。
人と積極的に話をすることは、脳を活性化させ、心も体も健康になります。
さあ、スマホから少し離れて、目の前にいる人と話をしましょう!
というわけで、これで私もパソコンから離れます(笑)