中年男性の場合、通勤地獄に仕事の激務、厳しいノルマ、上司とのあつれき、取引先からの無茶な要求、言うことを聞かない部下、厳しい妻、居場所のない家庭、子供の問題などなど、日々ストレスとの戦いだと思います。
女性の場合も、毎日の家事、共働きなのに家事に協力してくれない夫、姑とのあつれき、反抗的な子供、やりたくもない自治会の役職、ご近所づきあいの気疲れなどなど、こちらも日々ストレスとの戦いですね。
現代社会は、まさにストレスとの戦いだと思いますが、そんなストレスを日々、長年溜め込んでしまうと、心筋梗塞や脳卒中などの病気のリスクが高まるだけでなく、突然死のリスクも。
こうしたストレスを「キラーストレス」と呼びます。
キラーストレスの怖さ
ストレスは、脳科学や生理学の研究でも健康を害する危険性があることが分かっています。
血管や脳を破壊したり、顔を悪化させたりする原因の一つが、ストレスなのです。
ストレスが高くなってくると、ストレスホルモンが分泌されて、自律神経が乱れます。
その結果、心拍数が増えたり、血圧が高くなるという作用が出ます。
要注意なのが、この血圧。
急激に血圧が高くなることで、脳卒中や心筋梗塞が起こりやすくなるのです。
ひどい場合は大動脈破裂で突然死ということも。
また、ストレスが高まると免疫力が弱まるのか、ガンを悪化させたり、命に関わることも分かっています。
まさに「キラーストレス」の名の通り、命を脅かされることもあるんですね。
いくら運動をしても、いくら健康的な食事をしても、ストレスの大きい生活をしていると、体に悪影響を及ぼすということです。
ストレスの度合いを自分でチェックできる!その方法とは?
ストレスというのは、心の問題なのでなかなか数値に表すことが難しいです。
ところが、大阪樟蔭女子大学の夏目誠さんたちのグループが、日本で行った調査を基に点数を定めてくれました。
以下のサイトでは、自分があてはまる項目にチェックをするだけで、ストレスの度合いが点数として自動で計算されます。
260点以上:ストレスが多い要注意の段階
300点以上:病気を引き起こす可能性があるほどストレスが溜まっている可能性がある段階
ということで、ストレスの度合いを自己チェックできますので、試してみてはどうでしょうか。
疲労ストレス測定システムというのがあります
株式会社疲労科学研究所が開発した「疲労ストレス測定システム」というのがあります。
こんな形をしたものです。
↓
この機械に、右手と左手の人差し指を器具に入れると、わずか90秒で疲労度とストレスの度合いを測定することができるという画期的なシステムです。
これまで客観的な評価が難しかった「疲労」の測定を、「主観的な疲労問診」に「自律神経測定」を取り入れることにより、具体的で精度の高い疲労検査を可能にしました。
個人向けのシステムではないようですが、会社に導入して社員のストレス度を図っているところもあるようです。
詳しくは、この動画をご覧ください。↓
キラーストレスへの対処法は?
ここまで、キラーストレスや、ストレス度のチェック方法をご紹介してきましたが、ストレス度を測るだけでは何の意味もありません。
どうやって、ストレスを軽減するか、ストレス解消をするかが大事なところです。
アメリカの心理学会では、ストレス対策として以下の5つを挙げています。
1)ストレスの原因を避ける
ストレスの原因を避ける、ですがはっきり言ってこの日本で生活する以上、不可能です。
毎日の暮らしの中で、ちょっとしたストレスを感じる場面は、毎日やってきますよね。
ストレスを避けていては、暮らせないです。
だから、ストレス耐性を上げることが大事かなと思います。
それと、ストレス解消ですね。
2)運動 3)笑う
運動や笑うと言った行為は、ストレスを解消して耐性を上げてくれるので、オススメです。
ただし、「運動しなくちゃいけない」「笑わなくちゃいけない」という風に、脅迫概念にかられてしまうと、それがストレスになってしまうので、要注意です。
真面目な人ほど、ストレスをまともに正面から受け止めてしまいがちです。
4)サポートを得る
端的にいうと、グチれる相手を確保するということでしょうか。
お酒を飲みながら上司の悪口を言い合うのって、ストレス解消になりますよね(笑)
ストレスについてしっかりサポートしてくれる人というと、難しく感じますが、グチを聞き合える友人を持つのは、大切なことです。
5)マインドフルネス
マインドフルネスとは、今注目れている対処法で、簡単にいうと「今、このことだけに集中している」という心の状態です。
自分のマインド(心)が、それだけで満たされているという状態ですね。
方法として、瞑想を勧める場合もあります。
これは、趣味や好きなことに没頭する時間を作る、ということでも実現できます。
例えばプラモデルを作るのが趣味な人は、1時間でも2時間でも、プラモ作りに集中できますよね。
こんな感じで、どんなことでも良いので時間を忘れて没頭できるものを見つけ、実践しましょう。
そうすると、ストレス解消になるだけじゃなく、集中力も高まり、自律神経も整って、ストレスに強い耐性ができます。
まとめ
ストレスというのは、知らず知らず自分の心に蓄積されます。
それが長い年月経つと、ストレスで心が壊れる場合もありますし、健康を害する場合もあります。
キラーストレスという言葉が出るように、命にまで関わる問題になることもある、ということですね。
自分のストレスが今どのくらいなのかをきちんと知って、それに対処しないと大変なことになるかもしれません。
上手にストレス解消をするのと、ストレス耐性を上げることを意識しましょう。