ソニーのAIBOは認知症予防になる?ペット型ロボットが介護現場で活躍する未来

心の健康

AIBO(アイボ)といえば、ソニーが生み出した大人気のペット型ロボットです。
初代の発売からすでに12年も経っているのですが、いまだに初代AIBOを大事に可愛がっている人もいるようです。

初代AIBOはすでに部品供給もストップしているのですが、AIBOの故障を直してくれる人やサービスもあって、根強い人気です。

そのAIBOがなんと12年ぶりに発売されます。
今回のAIBOは、AIを搭載して感情表現をするということで、飼い主さんが愛情を持って笑顔で接すると、それに答えて表現が豊かになるんだとか。

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2代目AIBOはめちゃくちゃ可愛い!

初代と2代目で、相当の進化を遂げています。
初代はこんな感じでしたね。↓

初代AIBO

犬型とはいえ、見た目は完全にロボットでした。
でもこの動きが可愛くて、家族同様にかわいがる人が多くいました。

今回発売されるAIBOはこんな感じ。↓

2代目AIBO

めちゃくちゃ可愛くなっているじゃないですか!
特に後ろ姿なんかは本当の子犬みたいにキュート!!
欲しくなりますね〜。

さて、このAIBOですが単にペット型ロボットというだけでなく、一人暮らしのお年寄りの寂しさを紛らわせてくれたり、認知症の予防に役立ったりと、介護の現場で役立つかもしれません。

AIBOは認知症予防に効果的!?

ロボットセラピーという言葉があります。

人間は動物を飼ったり触れ合うことで、楽しみや安らぎを得ることができます。
これはアニマルセラピーと呼ばれるものですね。

人を元気づけたり、ストレスを軽減したり、血圧が安定したり、話題作りになったり、コミュニケーションが活性化したりと、いろんな効果があります。

でもいろんな事情で動物を飼えない場合、動物に似たロボットで代用しようという考え方があり、例えば「パロ」というセラピーロボットは、アニマルセラピーと同等の効果を得ることが確認されています。

これがパロです。愛らしいアザラシ型のロボットです。↓

パロ

これと同様に、AIBOもロボットセラピーに役立つ可能性があります。

実際、高見台クリニックというところで認知症の患者にAIBOを与えたところ、AIBOが人の言葉に反応することを通して、可愛がることが実証されました。

認知症患者に裸のAIBOを見せて、AIBOがロボットである事を認識させた上で、AIBOに服を着せると、認知症患者はAIBOを犬か赤ちゃんのように認識しているかのようでした。
認知症患者にAIBOを提供することで、患者とAIBOの間のコミュニケーションが増加し、患者の表情や(AIBOに対する)言葉掛けなど、ポジティブな結果が示されました。
引用:高見台クリニック

この実験に使われたのは、初代AIBOです。

2代目AIBOは、初代よりも丸みを帯びて顔も犬のように可愛くなるので、さらに良い効果が期待できるんじゃないでしょうか。

ロボットセラピーは、動物アレルギーの人でも安心して触れることができるので、AIBOは介護現場でさらに活躍するようになると思います。

認知症患者にとって、癒し効果があるのはもちろんのこと、AIBOに積極的に話しかけたり、可愛がることで脳の動きが活性化され、ストレスが軽減できるので、少しでも認知症改善に役立てれば良いですね。

もちろん、認知症でなくても、認知症の予防としてAIBOをロボットセラピーに使うというのも、ありです。

介護現場で使うと、介護スタッフの負担も軽減されるでしょうし、介護施設にAIBOがあるのが当たり前、そんな未来がやってくるかもしれません。

そう思えるくらい、今回発売の2代目AIBOは素晴らしい出来だと思います。