間質性肺炎の余命はどのくらい?高齢者の症状について

この記事を書くのは、若干のためらいがあります。
というのは、私の叔父(70歳)が昨年、間質性肺炎と診断され、一時入院。
今は退院して、自宅で日常生活を送れていますが、携帯用酸素ボンベを手放させなくなっています。

身内のことを記事にするのは、如何なものかと思いつつ、間質性肺炎の症状や余命についてしっかり書くことが、自分自身の気持ちを整理することにもなるし、間質性肺炎の家族を持った方にも、少しは役立つかもと思ったので、書くことにしました。

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間質性肺炎と、通常の肺炎の違い

「肺炎」と聞くと、風邪をこじらせたものというイメージを持っている人も多いかと思います。
肺炎の場合、気管支や肺胞内が炎症した状態になります。

肺炎の原因になるのはウィルスなので、免疫力が落ちたり、風邪をひいたりした時になりやすい病気です。ただ、抗菌薬を服用して安静にしていれば、数週間で完治します。

ところが、間質性肺炎は通常の肺炎とはまったく違い、完治するのが難しい病気です。
というか、私が調べた範囲内では、間質性肺炎は完治しません。


間質性肺炎とは

肺胞

肺の組織は、ぶどうの房のような「肺胞」が集まって、小葉(小葉)という組織を作っています。

間質性肺炎とは、その肺胞の壁に炎症が起こったり、傷がついたりして、壁が厚く、硬くなり酸素を取り込みにくくなる病気です。
肺胞の壁が厚く硬くなる状態を、「繊維化」と言います。

肺炎は、肺胞が炎症を起こした状態なのですが、間質性肺炎は全く違う状態だということです。


間質性肺炎の原因と症状

間質性肺炎の原因はいくつかあります。

  • 膠原病
  • アスベストなどの粉塵やカビを長年吸っていた
  • 漢方薬、風邪薬、抗がん剤などの薬剤
  • 喫煙
  • 原因不明

があります。
上記のように原因をいくつか挙げましたが、多くの場合原因がわかりません。

この、原因がわからない間質性肺炎を、「突発性間質性肺炎」と呼び、国から難病指定を受けています。(指定難病85)

症状ですが、安静にしていると何も感じませんが、坂道や階段を上がったり、長い距離を歩いたりすると、呼吸困難を感じます。
季節に関係なく、空咳をする場合もありますが、多くの場合は呼吸困難を感じます。

息切れ

最初は自覚症状はほとんどないのですが、間質性肺炎は長年かけて徐々に進行していくので、自覚症状が出る頃には、すでに病状がかなり進行していることが多いです。

症状が進行すると、平地でも5分ほど歩いただけで息が切れて、呼吸困難を感じるようになります。
私の叔父も、徐々に進行しており、ついに携帯用酸素ボンベを携行するようになりました。

ただ、車は普通に運転できますし、酸素ボンベをつけていると呼吸も楽になるので、健常者と変わらない日常生活を送れています。
すぐに入院というわけではありません。

間質性肺炎の余命は?

叔父が突発性間質性肺炎と診断された時、気になったのが余命(予後)のことでした。
叔父はあっけらかんとした性格なので、「あと5年だ」と私に言いましたが、信じられませんでした。

というか、信じたくありませんでした。
そこで、いろんな書籍やサイトを調べたところ、

平均生存期間は、欧米の報告では診断確定から28 – 52ヶ月、わが国の報告では初診時から61 – 69ヶ月と報告されていますが、患者さんごとにその差は大きく、経過の予測は困難です。
引用:難病情報センター

とのことです。
つまり、やはり予後は5年くらいがめどになるだろうと。

でも、個人差はもちろんありますし、全員が全員、余命が5年以内ということはありません。
だから、突発性間質性肺炎と診断されたとしても、しっかり食事をして栄養をとり、ストレスのない生活を送るようにすれば、10年、20年と長生きすることも可能なんじゃないか!
そう信じています!!

間質性肺炎の治療方法について

酸素吸入

病状によって治療方法も様々ありますが、

  • 抗線維化薬(ピルフェニドン、ニンテダニブ)
  • ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)
  • 免疫抑制剤
  • 酸素吸入(在宅酸素法)
  • 呼吸リハビリテーション

などがあります。

私の叔父の場合、酸素吸入と呼吸リハビリテーションを行なっています。
呼吸リハビリテーションでは、腹式呼吸の練習もやっているようです。

間質性肺炎の予防方法

日常生活では、当然ですが「禁煙」ですね。
でも、タバコを吸わない人でも間質性肺炎になる(叔父もその一人です)ので、一概にタバコだけが原因ではないですね。

とにかく、タバコを吸っていた人はすぐに禁煙しましょう。
その他、睡眠不足や過労にならないように気をつけることが大切です。
体重が増えると、体への負担も増えるので、適性体重を保つように食事管理もしっかり行いましょう。

あと怖いのは感染症です。
冬場は時に、外出時はマスクをして、手洗い・うがいをしてインフルエンザや風邪の予防をすることが大切です。

高齢者の罹患率は?何歳で発症する?

叔父は70歳で間質性肺炎を発症しました。
長年、徐々に進行していたとは思うのですが、高齢者の罹患率はどのくらいなのでしょうか?

『特発性間質性肺炎の急性増悪に関する臨床的検討ならびに考察』によると、

突発性間質性肺炎の年齢構成は、男性では60歳代、70歳代が多く、平均年齢が68.2歳、女性では40歳代から40歳代が多く、平均年齢53.2歳と男性よりも若い傾向にあったそうです

30代など、若い年代で罹患する病気ではないということでしょうか。
長年かけて徐々に進行する病気なので、発症が高齢になってからというケースが多いんじゃないかと思います。

まとめ

今まで書いてきたように、間質性肺炎は非常に怖い病気です。難病指定を受けているということは、現状では完治するすべがないということで、対症療法が中心になっているんでしょう。

でも、間質性肺炎になったからといって、ちゃんとした治療を続け、しっかりした生活習慣を続ければ、予後を伸ばすことはできると思います。

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