いやー、びっくりするニュースを目にしました。
ロコモ症候群の小学生が増えているそうなんです。
ロコモ症候群とは正式名称「運動器症候群」と言います。ロコモティブシンドロームを略して「ロコモ」と呼びます。
ロコモについては、以前当ブログでも紹介しています。
運動器とは、筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板という人間が生活をする上で欠かせない器官のことです。日本整形外科学会が2007年に新たに提唱したものです。
こうした運動器が障害を起こすことで、日常生活が不便になる(健康寿命の短縮)や、寝たきり、要介護状態を引き起こします。
このロコモは、年をとって(特に40代以降)からリスクが高まってくるものと認識されていました。
まさか小学生がロコモになるなんて、想定外の話です。
小学生のロコモ、その症状とは?
埼玉県医師会が幼稚園から中学生までの子供に運動器の検診を行った結果、何と約40%に「ロコモ」の兆候がみられたそうです。
つまり、小学生の40%が「老化」しているということ??
その症状とは、
■片脚でしっかり立てない
■手が真っすぐ挙がらない
■しゃがみ込むとふらつく
■物を投げる動作ができない
■雑巾が硬く絞れない
■転んだ時に手で支えられず顔に怪我をする
■両手首を同時に骨折してしまう
引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161211-00010000-houdouk-hlth
ということで、かなり深刻なようです。
そういえば、私の子供が通っている小学校でも、子供が骨折したという話をちょこちょこ聞きますが、関係あるんでしょうか?
小学生のロコモの原因は?
さて、どうして小学生がロコモになってしまうんでしょうか?
私なりに考えてみました。(医学的根拠はありませんので、あしからず。あくまで私見です)
運動しない子供が増えている
運動しない子供が増えているように思います。
今の子供は忙しく、勉強や塾通いで外で遊ぶ機会が、私の子供の頃にくらべて極端に減っています。
これは我が子を見て言えることですが、そもそも運動習慣が学校以外にないんですね。
私の子供は音楽に興味があって、ピアノや合唱、バイオリンなどを習っています。
それ自体はなんの問題もないし、運動だけじゃなくて、色んな分野に興味をもつことは自然だし、良いとは思いますが・・・
試しに、片足でしっかり立てるかどうか、やらせてみたのですが、なんとかそれはクリア(ホッ)。
でも、確かに運動習慣がないと、運動機能が衰えてくるのではと危惧しています。
少子化の影響かも
私の住んでいるところは、つい最近役場から「限界集落」の烙印を押されてしまいました。
小学校も全校生徒で100人を切っています。
小学生のうちはまだマシだと思いますが、中学校では体育系のクラブ活動そのものが少子化で少なくなってしまって、女子バレーボール、卓球、野球くらいしかクラブ活動はありません。
だから、運動系のクラブに入る子が少なくて、必然的に運動を習慣化するということがなくなっています。
昔は「田舎の子供は体が強い」なんて言われていたと思いますが、田舎の子の方が逆に運動する環境に恵まれずに、弱体化しているようにも感じます。
子供が歩かない!
これも少子化の影響か?
うちの地域だけの話かもしれませんが、雨が降ると親が子供の送り迎えを車でしています。
昔はどんなに雨が降っても、雪になっても頑張って歩いて登校していたのにね。
まあ、このケースは雨の時だけですが、田舎ではちょっと買い物にでかけるのも車が必要で、歩くことをあまりしません。
都会の人のほうが、よく歩いていますよ!
また、物騒な世の中なので、子供だけで遠くへ遊びに行くことも少なくなっているように感じます。
こうした生活スタイルも影響して、子供の歩く距離というのは、昔に比べて少なくなっているのではないかと思います。
まとめ
小学生でロコモなんて、シャレになりません。
サンプリングしたのが埼玉県ということなので、この話が全国共通であるかは定かではないのですが、埼玉県だけに起こっている現象とは考えにくいです。
小学生の子供をお持ちの方は、我が子の運動習慣について見直す機会になればと思います。
うちの子も、もっと運動させないと!