さて、前回は大人アトピーの原因を解明するを書きました。大人アトピーの原因は、アレルゲンが増えていることと、皮膚のバリア機能が衰えていることが原因です。
皮膚のバリア機能を修復することが、アトピー対策として有効なんですが、アトピーに悩んでいる人は「なんとかかゆみを抑えたい」というのが、最優先ではないでしょうか。
かゆみを抑えられると、気持ちにゆとりができますし、皮膚症状の改善にも前向きになれます。
さて、かゆみを抑える方法を以下に紹介します。
肌への刺激を避け、保湿を心がけること
アトピーのかゆみを抑える方法は、
- 皮膚に刺激を与えないようにして全身を綺麗に洗う
- 保湿クリームで体から水分が逃げないようにする
ことが大切です。
体を清潔に保つのは、アトピー対策として基本的な事なんですが、アトピーに悩んでいる人は当然毎日入浴し、体を綺麗にしているはず。
入浴時に、知らず知らず肌を痛めているかも
でも、この入浴時が肌を傷つける原因になっているのです。入浴時のチェックポイントは、以下のとおりです。
- ナイロン製のタオルでゴシゴシ力を入れて洗っていませんか?
- シャンプーや石鹸をしっかり落としていますか?
- お風呂から出た後、強くゴシゴシ体を拭いていませんか?
上記を毎日している人は、すぐに止めましょう。
アトピーのかゆみに一番大敵なのは、肌を傷つけることです。
お風呂あがりに肌がチクチク、ピリピリ、そして入浴前よりもかゆみを感じるのは、入浴時に知らず知らず肌を傷つけているのが原因です。
体を洗う時は、ガーゼのような柔らかい布地や天然素材の布地を使い、こすらずにゆっくりとソフトに洗うようにしましょう。体をこするというより、布に付けた泡で優しく洗うイメージです。体は、布でもいいのですが、素手で洗うと肌への刺激を一番抑えることが出来ます。
また、体に付いた石鹸やシャンプーを十分に洗い流していないと、皮膚バリア機能を低下させます。念入りに、しっかりと洗い流すようにしてください。
お風呂あがりにゴシゴシ体をこするのもNGです。肌を傷つけることになるので、ポンポンと押し当てるように体の水分を取るようにしてください。
お風呂あがりは保湿クリームで肌をケア
入浴後は、たっぷりの保湿クリームで肌の保湿を保つようにしてください。男性の場合は、男性用保湿クリームもあります。
肌の状態は人それぞれなので、自分にあった保湿クリームを選ぶこと。つけた時に爽快感があっても、その後にピリピリしたり、赤くなったりするのは、自分の肌に合っていない証拠。自分の肌にあった保湿クリームを探すのは結構大変かもしれませんが、いくつか試してみることが一番です。
保湿クリームは、入浴後だけじゃなく、朝に付けるのも効果的です。朝に保湿クリームを塗ると、昼間も肌の水分が保たれます。さらに入浴後に保湿をすることで、寝ている間にかゆいところを掻きすぎ、肌を痛めることも少なくなってきます。
まとめ
毎日かゆい肌と戦うことほど、辛いことはありません。
アトピーの原因になる皮膚バリア機能の低下は、ストレスが原因でもあるので、かゆみによるストレスは、さらにアトピーをひどくさせることになります。
そのため、まずはかゆみを抑えることが第一。
肌を痛めないようにすることと、保湿をしっかりすることで肌の機能が回復します。まずは肌をしっかり手入れしてバリア機能を取り戻し、アレルゲンの影響を受けない肌を作りましょう。