「ラブホルモン」「癒やしホルモン」「恋愛ホルモン」と呼ばれている「オキシトシン」が注目されています。オキシトシンとは、脳下垂体から分泌されるホルモンで、女性の場合はお産の時に子宮を収縮させたり、乳腺の筋肉を収縮させてお乳の出を良くしたりするホルモンとして知られています。
オキシトシンが注目されているのは、こうしたお母さんのためだけにメリットがあるのではなく、人と人とのふれあい等によっても分泌され、人間関係が改善したり、自閉症が改善するということがわかってきているからです。
オキシトシンは男女間のコミュニケーションを高めてくれる
カリフォルニア大学での研究では、オキシトシンを嗅ぐと、相手への優しい気持ちや性欲が高まり、今まで以上に夫婦や恋人との関係が円満になったそうです。
最近は、草食男子ならぬ「絶食男子」という言葉が登場しているように、若い男性の性欲減少が問題になっています。ただでさえ少子化になっているのに、絶食するなんてとんでもないことで、このままじゃあ日本は人口減少の一途をたどるんじゃないかと、私は密かに危惧しているわけで。
セックスレス問題の解消に、このオキシトシンは非常に有効じゃないかと思うわけです。
オキシトシンを配合した点鼻スプレーもあります。
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子どもへの愛情も高めてくれる
オキシトシンは、このように男女間の「ラブホルモン」として有効なんですが、それだけじゃありません。男女間だけじゃなく、子どもに対する愛情も深まるということです。これも最近は、ネグレクトなどで子どもに愛情を注げない親が増えているようなので、オキシトシンを嗅ぐことで人が優しくなり、子どもへの愛情が深まるなんて、素晴らしいことじゃないですか。
まだ実用化されていないようですが、自閉症やアスペルガー症候群などコミュニケーションが上手く出来ずに悩んでいる人にオキシトシンを投与したところ、症状が改善したという事例もあります。
まとめ
現代社会はストレスだらけです。先の見えない不安もあります。
そうした時代背景からか、絶食男子も増え、家族間のコミュニケーションも希薄になり、人に対してやさしくない風潮もあります。
そうした風潮の中で、オキシトシンはセックスレスの解消、自閉症などの改善、人にやさしい気持ちを回帰させる役割があるとのことで、今後注目していきたいと思います。