内山高志が日本人初のスーパー王者に!正規王者との違いは?

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私は現役日本人ボクサーの中での最強は、内山高志選手だと思っています。
「KOダイナマイト」と称される強烈な右ストレートは、スーパーフェザー級の中でも随一の破壊力を誇っています。体つきも格好いいですし、体中から「強い」オーラが出ています。内山のボクシング、好きなんです。

さて、その内山選手がWBA世界スーパーフェザー級のスーパー王者になったとのニュースが飛び込んできました。最近のボクシングは、暫定王者、正規王者、名誉王者、スーパー王者とチャンピオンが多すぎ。最近の日本ボクシング界はWBC、WBAに加えWBO、IBFも認められているので、まさにチャンピオンだらけの状態になってます。

さて、その中で「スーパー王者」とはどんなチャンピオンなんでしょうか。

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スーパー王者はWBAだけ

さて、ボクシングの世界的な団体には4つあります。

  • WBC(世界ボクシング評議会)
  • WBA(世界ボクシング協会)
  • IBF(国際ボクシング連盟)
  • WBO(世界ボクシング機構)

このうち、スーパー王者があるのは実はWBAだけです。WBA世界チャンピオンが他の3団体の王座を獲得し、統一王者となった時に、WBAスーパー王者として認められるというのが基本ルールです。

でも内山選手はWBAのタイトルを防衛し続けていて、他団体の王者と統一戦をしていませんよね?じゃあなぜスーパー王者になったのかというと、最近のWBAは5〜10回防衛した王者もスーパー王者に昇格させるようにしているのです。

内山選手は2014年12月に9回目の防衛に成功していますし、実績は申し分なし。だからスーパー王者になったということです。

どうしてWBAはこんな「スーパー王者」という制度をとっているかというと、おそらく世界戦をたくさん開催できるというメリットがあるんだと思います。要は、マネーということでしょう。
かといって、内山選手の王者としての価値は微塵も下がることがなく、むしろこれで統一戦の可能性も高まったんじゃないかと思います。

内山選手も、「他団体王者を倒したい」と頼もしいコメントを残しています。

正規王者はどうなるの?

さて、正規王者の内山選手がスーパー王者になったということで、正規王者はどうなるんでしょうか?WBAの規定では、正規王者は空位となります。

ということは、近々正規王者の決定戦が行われることになります。WBAでは、スーパー王者と正規王者の2人が同時に存在することになります。で、それぞれの王者が防衛戦を行えるとのこと。ここが非常にややこしいですね。スーパー王者と正規王者のどちらが強いのか?

もちろん、実績を積み重ねたスーパー王者の方がスゴイとは思いますが、恐ろしく強い正規王者が誕生する可能性もあるわけで。これがボクシングの王者乱立に拍車をかけているとも考えられます。

正規王者の他に、暫定王者とかもあって非常にややこしいです。
ちなみにIBFでは他の3団体とは異なり、極力暫定王者を作らないようにしています。
王者の数ではWBAが一番多いですね。

さて、これからの内山選手に期待

スーパー王者になった内山選手ですが、統一戦にも意欲を見せています。
となると、WBC王者の三浦隆司選手との統一戦が楽しみになってきます。以前2人が対戦した時(2011年)は内山選手がTKO勝ちしています。しかし、内山選手は3ラウンド目にダウンしているんですよね。

あれから三浦選手はWBC王者になり、格段に力をつけていると思います。
もし統一戦という舞台で再戦が決まれば、ボクシングファンとしては見逃せない一戦になりそうです。

でも実は、今の一番の注目はなんといっても5月に行われるメイウェザー対パッキャオの一戦ですね。ああ、ラスベガスに行きたい!