アメリカで新型カンジダ症の患者が11月4日に初めて報告されたそうです。
この新型カンジダ症は、薬剤耐性がる真菌が引き起こし、発症すると死亡することもあるようで、非情に怖い情報です。
この病気の原因は、「Candida auris」という真菌で、アメリカで報告された患者は13人。
そのうち4人はすでに死亡しているということです。
ただ、亡くなった原因が新型カンジダ症かどうかは、まだ特定されていませんので、断言はできませんが、新型カンジダ症に感染しないための対策は、とっておいたほうが良さそうです。
カンジダ症の症状とは?
そもそも、カンジダ症とはどんな病気なんでしょうか?
よく聞くのは、女性が感染する「膣カンジダ症」です。
カンジダ症は、口の中や性器、皮膚などの粘膜や皮膚組織で発症します。
このことで、口腔カンジダ症や、性器カンジダ症などを発症しますが、だからといって命にかかわるものではないです。
例えば、性器カンジダ症の症状としては、
- 性器周辺のかゆみ
- 粘度の高い白いチーズ状のおりもの
- 性器のヒリヒリ感、発疹
- 排尿時の傷み
などがあります。
女性に多い病気ですが、男性にも感染して男性器にも同様の症状が現れます。
性器だけじゃなくて、口の中にも発症して、口の中にカビのような白いものが現れて、口の中がヒリヒリして痛みを感じます。
怖いのは、「カンジダ敗血症」と呼ばれ、悪性腫瘍、移植、エイズの患者のように免疫が極端に落ちている患者に限定的に感染するもので、致命的な症状を引き起こします。
カンジダ症は、ビタミンの不足や免疫力の低下が原因で引き起こされますが、そもそもカンジダ菌そのものは、もともと人の体に生息していて、普段は何の影響も与えません。
だから、本来は命の危険にさらされるほど深刻なものでは無いです。
治療法は、ビタミン剤を投与したり、乳酸菌整腸薬を飲んだり、抗真菌薬を服用するなどがあります。
以上が、今までのカンジダ症です。
新型カンジダ症の症状と原因、感染経路は?
今まで解説してきたように、旧来のカンジダ症はそれほど深刻ではないのですが、新型のやっかいなところは、「薬剤耐性がある真菌がひこ起こす」点です。
つまり、薬が効かない・効きにくいということですね。
これは、非常に怖いです。
このことで、患者の60%が死に至るということです。
この真菌は、外耳道や尿、血液などから見つかっているとのことで、世界的な脅威になりつつあるとの話があります。
新型カンジダ症の原因や感染経路は、今のところまだはっきりとわかっていないようですが、人から人へ感染するようです。
カンジダ症は、免疫力や体力が衰えていると発症するので、予防対策としてはビタミン不足にならないように、しっかりとビタミンの豊富な食材を食べる、体力をつけるために食事、運動、睡眠をしっかりとる、手足や性器を清潔にするなどでしょう。
まとめ
新型カンジダ症については、まだ不明な情報が多いので、この記事も推測の域を出ないかもしれませんので、ご了承ください。
日本ではまだ発症の事例は出ていないようですが、世界的に蔓延する危険性もあるとのことなので、普段の生活で、栄養をしっかりとって、しっかり睡眠をとって、体力と免疫力を付けるのが大切です。
まあこれは、新型カンジダ症に限ったことではなく、風邪やインフルエンザ対策も同じですが。
世界銀行グループは、すべての既存薬に耐性を持つ強力な細菌「スーパーバグ」の蔓延で、2008年の世界金融危機と同じか、それを上回る世界的な経済危機を誘発される恐れがあるという報告書を出しています。
薬に耐性のある細菌って、世界をガタガタにしてしまう恐れがあるので、ほんと怖いです。
新型カンジダ症が蔓延しないことを祈るばかりです。
新型カンジダ症に関する新たな事が分かれば、また詳しく紹介します。