40代の人で、10年前から体重もお腹周りも変わらないというのは、すごいことだと思います。
でも、それは普段から節制したり、運動している場合で、何もしていないのに体重も体型も変わっていない場合、サルコペニア肥満の可能性がありますので、要注意です。
サルコペニア肥満?
あまり聞き馴染みのない肥満ですよね。
でも、普通の肥満と違って、高血圧や糖尿病になりやすい肥満として、特に40代以上の人は注意が必要です。
サルコペニア肥満の原因と症状とは?
サルコペニア肥満とは、筋肉が萎縮するのと、肥満が合わさった肥満の形態のことです。
歳をとるにつれて、歩いり立ち上がったりといった運動機能が衰え、寝たきりのリスクも高くなってきます。
体重も体型も変わっていないのに、サルコペニア肥満になるというのは、どういうことでしょうか?
それは、筋肉の量が少なくなって、逆に脂肪が増えるという症状です。
普段から運動しないと、筋肉量が低下していきます。
筋肉は何も鍛えなければ、20代をピークにして、30代以降は年に1%の割合で減っていくと言われています。
40代になると、何も運動しない、筋肉を鍛えないという人が多いのですが、そうすると筋肉量が少なくなって、エネルギー消費がしにくくなってしまいます。
余ったエネルギーがどうなるかというと、脂肪に変わってしまうんですね。
筋肉量は減った分、脂肪が増えるのですが、体重はそんなに変わらない、体型も変わらないので、一見すると健康的に見えます。
でも、体の中には脂肪がたっぷり。
そんな状態なわけですね。
サルコペニア肥満の改善方法は?
以上のように、サルコペニア肥満は筋肉量は減ることが一番の原因です。
例えば、何も運動せずに食事制限だけのダイエットをしている人は、相対的に筋肉量が落ちて、代謝が悪くなるので、脂肪の燃焼効率が悪くなります。
そうなると、ダイエットをしているのになんの効果もないどころか、脂肪を増やしてしまうという皮肉な結果になってしまうことも。
さて、サルコペニア肥満の改善・予防方法ですが、筋肉量を増やすこと以外にありません。
ここで疑問が一つ。
普段、ウォーキングなどの有酸素運動をしたら十分なのか?
いえ、有酸素運動だけでは筋肉量は増えません。
有酸素運動は、確かに脂肪を燃焼してくれる効果はありますが、鍛えられる筋肉は遅筋です。
歳をとるにつれて減っていく筋肉は、遅筋ではなくて速筋です。
速筋を鍛えないと、体の筋肉量が増えていきません。
ですので、有効な運動は筋トレということになります。
筋トレの中でも、スクワットがおすすめです。
関連記事:基礎代謝を上げるには、スクワットが効果的
足の筋肉は体全体の中でも大きな割合を占めるので、太ももの筋肉量を増やすのが、体全体の筋肉量増加にとって、効果的なのです。
あとは、腕立て伏せ。
歳をとってからでも無理なく筋トレができる器具としては、ブルワーカーがおすすめですよ。
関連記事:中年の筋トレは、ブルワーカーが丁度いい
こうした筋トレを継続することで、筋肉量が増え、余分な脂肪を燃焼しやすい体になります。
40代は運動をしない人が多いので、サルコペニア肥満になるリスクが高いので、普段から運動習慣をつけることが大切ですね。