スマホの使いすぎで親指の付け根が痛くなったという経験はないですか?
それは、スマホの使いすぎによる腱鞘炎です。一回腱鞘炎になると、癖になる場合もあるので、注意が必要です。
気をつけよう!スマホの使いすぎによる腱鞘炎
実は日本だけじゃなく、世界的にもスマホの使いすぎで腱鞘炎になる人が増えているようです。
その原因として、スマホを片手で操作して、親指でフリック入力などをしている場合です。
腱鞘炎とは、文字通り腱鞘が炎症を起こして、腫れと痛みを伴う症状のことを言います。
骨と筋肉を繋げる役割をしているのが、腱(けん)という線維性の結合組織です。
腱は複数あり、その複数の剣を収める鞘(さや)があり、これを腱鞘(けんしょう)と言います。
そもそも、親指というのは何かを掴む時に多用する指で、前後左右に器用に動かす役割を持っていません。
しかしスマホの操作によって、苦手な前後左右の動きを親指に強いているんです。
そのせいで、腱鞘炎になってしまいます。
腱鞘炎は本来、親指だけじゃなく、他の指やその付け根が痛くなったり、腫れたりしますが、スマホによる使いすぎの腱鞘炎の場合は、ほとんどが親指の付け根や手首が痛くなります。
上の写真の赤丸で囲った部分が痛くなるケースが多いです。
親指を伸ばす筋肉の腱鞘炎は、ドケルバン病とも呼ばれ、親指を伸ばしたり曲げたりすると痛みを感じます。
重症になると、指を動かすこともできないほどの痛みを感じます。
自分でできる腱鞘炎のチェック方法
上の写真のように、まず親指を軽く握りこんでください。
そのあと、他の指を親指を包み込むように握り締めます。
献血で注射を打つときに手を握る、あの握り方です。
そのあと、ゆっくりと手首を小指側の方向に曲げます。
このとき、親指の付け根に痛みを感じたら、腱鞘炎の可能性が高いです。
一度、試してください。
スマホの腱鞘炎、治療方法は?
スマホによる腱鞘炎になった場合、腱鞘に炎症が起きているということなので、揉みこんだり、マッサージは効果がありません。
それどころか、腱鞘炎を悪化させてしまうので、やめましょう。
自分で処置する場合は、シンプルに湿布を貼って炎症を抑えるのがオススメです。
痛む間は親指や手首を動かさないように安静にしておきましょう。
もちろん、スマホの片手操作はご法度です。
スマホの腱鞘炎にならないために
まさしく現代病と言うんでしょうか。私は仕事でパソコンを一日中触っているので、よく腱鞘炎になって「職業病か」と諦めていますが、スマホの使いすぎで腱鞘炎になることもあるなんて、ちょっと驚きです。
スマホが大画面化し、それを片手操作すると、どうしても親指の可動範囲が広くなるし、無理な動きを強いることになるので、腱鞘炎になりやすいと思います。
そう考えると、スティーブ・ジョブズがiPhoneで3.5インチの画面にこだわったのも、うなずける気がします。
3.5インチだと画面の端から端まで、親指に負担がかかることなく操作できましたから。
とはいえ、今はほとんどのスマホが大画面化しています。iPhoneも例外ではないですよね。
腱鞘炎にならないためには、片手操作はやめて、片手でスマホを持って、もう一方の手で操作するようにしましょう。