花粉症対策に洗眼液をおすすめしない理由

目の悩み

「目がかゆい〜」
花粉症の季節になると、一番イヤなのは目のかゆみではないしょうか。

トレンド総研が花粉症のビジネスマン500人を対象にアンケート調査を行い、実際に感じている花粉症の症状を聞いたところ、「鼻水」が83%、くしゃみが77%、鼻づまりが75%、目のかゆみが97%という結果が出ました。

つまり、花粉症に悩むほとんどの人が「目がかゆい」と答えています。
目のかゆみって、本当にイヤですね。仕事にも集中できないし。今はパソコンの画面とにらめっこする仕事が増えているので、余計に辛いです。

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洗眼液を使わないほうがいい理由とは?

さて、辛い目のかゆみをなんとか抑えようと、洗眼液を使う人が多いようですが、これはおすすめできません。
洗眼液とは、カップに薬を入れて目を洗う薬です。アイボンとかが有名ですね。

確かに、アイボンなどの洗眼液で目を洗うと、スッキリします。しかし、洗眼液を使うことで余計に花粉症の目のかゆみがひどくなるケースもありますので、注意が必要です。その理由は、以下のとおりです。

目の周りの花粉が、目に入ってしまう

目にカップを当てて洗眼すると、洗眼したカップの中に油やほこりのような物が浮いています。これを見て、「ああ、目の汚れが落ちた〜」と思ってしまうかもしれませんが実はそれ、目の汚れではなく、目の周りの汚れなんです。

目の周りのホコリや、まつ毛についたばい菌なんですね。そうした汚れがカップでの洗眼中に目をぱちぱちすることで、目の中に入ってしまいます。

ということは、花粉の季節は家に帰った時には、目の周りやまつ毛に花粉が付いているわけで、それをそのまま洗眼すると、目の中に花粉を入れていることになるわけです。

もちろん、目の中に入った花粉を落とす効果がありますので、すべて洗眼液が悪いというわけでもないのですが、使い方を誤ると花粉症が悪化することがありますので、要注意です。

洗眼液を使う前には、目の周りをしっかり洗うこと

洗眼液を使いたい場合は、その前に目をつぶってしっかりと目の周りを洗うことが大切です。そうすることで、目の周りの花粉を落とすことが出来ます。

その上で洗眼液を使うと、目の中にある花粉だけを落とすことが出来ます。
いきなり洗眼液を使うのは、避けたほうが良いです。

洗眼液の使いすぎは、ドライアイになる危険性も

洗眼液を使いすぎると、ドライアイになる危険性もあります。
眼の表面には、油層、涙層、ムチン層という3層構造になっていて、涙や水分を溜めて、目の表面を守る役割をしています。

ところが、洗眼をし過ぎるとこれらの目を保護してくれている物質を洗い流すことになってしまい、ドライアイを引き起こしてしまうのです。

昔は眼科でも目を洗う所が多かったですが、最近では目を洗うということはほとんどしていません。学校でも目を洗っていた記憶がありますが、目を洗うということは、目の周りの雑菌を目にいれてしまうことと、ドライアイになってしまうことから、おすすめしません。

花粉症の目のかゆみには、点眼液(人工涙液)を使うのがオススメ

花粉が目に入って、目を洗いたい場合は点眼液が一番安心です。つまり、目薬ですね。
市販の目薬の場合、防腐剤が含まれておらず、人間の涙に一番近い成分の「人工涙液」タイプがおすすめです。

ドラッグストアでも、ネットでも買えます。

「じゃあ人工涙液タイプの目薬なら、大丈夫だ!」と1日に何十回も使うのはやめてください。使いすぎると、眼の表面の涙の層を壊してしまいますので。1日10回までにとどめておくようにしましょう。

まとめ

花粉症の目のかゆみを治そうと、洗眼液を使うのはオススメできません。
目の周りやまつ毛についた花粉まで一緒に洗眼液のカップの中に入ってしまい、それが目の中に入ってしまうからです。

洗眼液を使う場合は、まずは目の周りをしっかり洗ってから。
おすすめは、人工涙液タイプの目薬です。

ただ、あまりに症状がひどい場合は目医者さんに行くのが一番です。