4月5日の『情熱大陸』に、忽那賢志(くつなさとし)さんが登場しますので、一足先にご紹介。
忽那さんは、国立国際医療研究センター病院に勤務する医師です。
専門分野は、一般感染症、病院内感染症、免疫不全感染症など、感染症に関するスペシャリストです。忽那(くつな)さんという珍しい姓ですが、私は正直読めませんでした(汗)。
たぶん、私の漢字力が足りないのだと思いますが、同じような人も多いんじゃないでしょうか。
でも、パソコンで「くつな」と打つとすぐ「忽那」と変換されますね。でも読めない自分がバカなのか。
話がかなり脱線しましたが、忽那さんはデング熱などの輸入感染症を水際で食い止める医者です。
輸入感染症というと、最近では「エボラ出血熱」が大きなニュースになりましたね。
エボラ出血熱の恐ろしさ
致死率が50〜80%にもなる、非常に恐ろしい感染症で、人類が発見した最も危険なウイルスの一つと呼ばれています。
39度を超える高熱と、体中に痛みを感じ、消化器や鼻から激しく出血して死亡に至るという、なんとも恐ろしい病気です。
エボラ出血熱は、アフリカで発生し流行した感染症ですが、日本でも脅威にさらされています。
3月にも、西アフリカのリベリアから日本に帰国した40代の外国人男性が高熱を出し、エボラ出血熱が疑われました。
幸いにも陰性だったとのことですが、アフリカに渡航した人が帰国し、高熱を出したとなると本当にドキッとします。
忽那さんが体験した、エボラ出血熱との戦い
エボラ出血熱の疑いが持たれた場合、普通の病院での診察はしません。
主に、感染症について高度な知識と経験を持つ専門の病院で診察することになりますが、忽那さんの勤務する国立国際医療研究センター病院もその一つ。
忽那さんはこれまで、デング熱を70例も診て、さらに日本初の症例となるジカ熱や回帰熱などを診断した実績を持っています。
エボラ出血熱の疑いに直面したことが4度あるとのこと。今まで国内でエボラ出血熱の疑いありとみられたのが6人ですから、そのうちの4人を診たというんでしょうか。
そのどれもが陰性と判明したものの、患者があhんそうされる度に極度の緊張に襲われたそうです。
そりゃあそうですよ。もし陽性なら、医者にも感染するリスクがありますし、まさに命がけの戦いです。
まるで小説の世界!?
感染症をテーマにした小説や映画はたくさんあり、そのどれもが大変な緊迫感に包まれています。
話が脱線しますが、最近読んだ小説で「首都感染
小説というよりも、預言書じゃないかと。
忽那医師は、そうした小説で描かれているような感染症との戦いを日々繰り広げているんです。私達には想像もつきにくいですが、神経を削られるような緊張感の毎日ではないかと思います。
こうした感染症と戦っている方たちのおかげで、日本では健康な生活を当たり前のように享受できていると思うと、本当に頭が下がります。
「情熱大陸」では、感染症の中でも危険度が極めて高い患者が搬送される事態を想定した隔離施設でのシミュレーション訓練や、実際の診察の模様、さらには西日本を中心に感染患者が増加しつつある、致死率約30%というダニが媒介するウイルス「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」その疫学調査に向かう忽那医師の姿を追っています。
忽那賢志さんのプロフィール
最後に、忽那医師のプロフィールをご紹介。
忽那賢志(くつな・さとし) 1978年12月7日生まれ、福岡県北九州市出身。山口大学医学部を卒業後、救急医療などの現場で経験を積み、その後、感染症を専門とするようになる。2012年より国立国際医療研究センター国際感染症センターに勤務。デング熱70例、エボラ出血熱擬似症4例のほか、忽那が診断した珍しい症例として、回帰熱や2013年に国内初となるデング熱に似た熱帯感染症・ジカ熱がある。権威ある医学雑誌にも掲載が相次いでいる。趣味はお寺巡り。同僚や友人からは「仏の忽那」の愛称で親しまれている。
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