腹筋が付いているのにお腹が出ているのは、何故?

内臓脂肪の基礎知識
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腹筋を一所懸命やっても、出たお腹は引っ込まない

中年になると、代謝が落ちるので脂肪が付きやすい体になってしまいます。
おまけに、仕事が忙しいという理由で、ついつい運動不足に。
気がつけば、お腹がぽっこりと出てしまい、中年体型まっしぐらです。

で、これじゃあイカンと一所懸命に腹筋運動をする。
何ヶ月がたち、腹筋は確かについてきました。
でも、何故かお腹が引っ込まない。

憧れの腹筋バキバキ、夢のシックスパックになるはずなのに・・・

内臓脂肪か、皮下脂肪か。それが問題だ。

腹筋が付いているのに、お腹が引っ込まないのは、内臓脂肪か皮下脂肪がでっぷりと付いているのが原因です。

腹筋は誰でも元々付いているので、お腹の脂肪が無くなれば、誰でも腹筋がうっすらと見えるものなのです。

しかし、脂肪によって腹筋が見えてこないだけの話。
だから、腹筋を目立たせるほどにお腹を引っ込めようと思えば、腹筋運動だけでは不十分です。

さて、その脂肪ですが、内臓脂肪と皮下脂肪に分かれます。
どちらかと言えば、男性に多いのが内臓脂肪。女性は女性ホルモンの関係もあると思うのですが、皮下脂肪のほうが付きやすい体質です。

その見分け方ですが、自分のお腹をつまんでください。
たっぷりと脂肪があって、指でつまめる場合は、皮下脂肪が多いということです。
逆に、指でつまめない場合は、内臓脂肪が多いということ。

どちらの脂肪が落としやすいかといえば、内臓脂肪の方です。
男性に多い、内臓脂肪型肥満は、日頃の生活習慣と運動によって短期間に解消することが可能です。

内臓脂肪を落として、お腹すっきりになる方法

腹筋をいくら鍛えてもお腹が引っ込まないのは、脂肪を燃焼していないからです。
腹筋運動は、あくまで腹筋を強化し、筋肥大をさせるためのもの。
もちろん、腹筋運動も筋トレなので、代謝を上げ、脂肪を燃焼させやすくするのに有効な方法です。

でも、それだけじゃあ足りません。
脂肪を燃焼させるためには、有酸素運動が必須になります。

有酸素運動とは、ウォーキングやジョギングなど、呼吸を止めずに酸素を使って体のエネルギーを消費させる運動のこと。
これが、内臓脂肪の燃焼に役立ちます。
筋トレは、これに対して無酸素運動です。
筋肉に負荷をかけて筋肥大をめざすもので、ダイエットに直接つながるものではありません。

なので、有酸素運動で脂肪を燃焼すること、それに加え、腹筋運動で腹筋を分厚くし、代謝を上げて脂肪燃焼しやすい体質にすること。
この2つの運動をセットで行うことが重要なのです。

腹筋だけを頑張ってしても、お腹が引っ込まないのは、トレーニング方法が片手落ちだからです。
有効なのは、まずはウォーキングなどの有酸素運動を20分程度やってから、腹筋運動をすること。
これを継続することで、お腹は引っ込んでいきます。

ただし、日頃の食生活にも気をつけること。
夜遅い食事や、食べ過ぎ、飲み過ぎといった食生活では、せっかく有効な運動をしても、なかなかお腹は引っ込みません。

ただでさえ、中年になると太りやすくなるのですから、日頃の摂生も大事だということです。

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