内臓脂肪が多い人の汗はクサイって本当?

汗かきのイメージ内臓脂肪の基礎知識

中年になると気になる「加齢臭」。
「最近、加齢臭だけじゃなく、「汗」もクサイと感じたことありませんか?
実は、内臓脂肪が多い人ほど、汗が臭うという説もあるんです。
どうして、内臓脂肪が増えると、汗が臭くなるんでしょうか。
まずは、脂肪と汗の関係を見て行きましょう。

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皮下脂肪と汗の関係

皮下脂肪と汗は、明らかな関係があります。
皮下脂肪が多いと、体の中の熱が脂肪に邪魔されて、体外に放出されなくなります。
断熱材のしっかししている家のようなものです。
そのために、体温が上がる傾向になり、その体温を下げようと発汗中枢が働くために、汗が多く出ます。
「太った人は、汗かき」という定説?は、本当にあるんですね。
でも、皮下脂肪が多い人の汗は、意外と臭くありません。

問題は、内臓脂肪が多い場合の汗

内臓脂肪と汗

皮下脂肪よりも、内臓脂肪が多い人の場合。
やはり皮下脂肪と同じように、脂肪が体内の断熱作用で、汗が出やすくなります。
しかも、この時の汗は、臭いがきついのが特徴です。

内臓脂肪は、皮下脂肪よりも活性が非常に高く、分解して「遊離脂肪酸」になりやすいのです。
遊離脂肪酸が血液に放出されると、毛穴から分泌されるようになり、分泌された脂肪分が参加し、体臭成分であるノネナールが発生し、汗が臭くなるのです。

このように、内臓脂肪が多い人は、汗がクサイということになってしまいます。
こうならないためには、食事制限と運動をしっかりとして、内臓脂肪を減らす努力をすべきです。

一見痩せた人でも、意外と内蔵周りには内臓脂肪がたっぷりという場合もあるので、要注意です。