内臓脂肪が増える3つの原因

内臓脂肪の基礎知識

お腹にでっぷりと付いた脂肪。女性の場合は皮下脂肪が多いのですが、男性の場合は内臓脂肪がたっぷりと付いている場合が多いです。
内臓脂肪は、主に小腸の周りに付く脂肪なのですが、どうして内臓脂肪が増えるのでしょうか。
考えられる原因は、3つあります。

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1.基礎代謝の減少

人間は、年とともに基礎代謝が下がっていきます。
基礎代謝とは、何もせずにじっとしていても、生命を維持するために自動的に行われる活動で、生きていくのに必要なエネルギーのことです。
成人男性で、1日約1,500キロカロリー、女性で約1,200キロカロリーが、基礎代謝量と言われています。
基礎代謝基準値とは体重1kgあたりの基礎代謝量(kcal)を示す数値のことで、男女とも1~2歳で最高値を示します。

基礎代謝基準値と基礎代謝量


「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書より

上記の表を見ると、基礎代謝基準値は、年齢とともにどんどん下がっています。
これが、「基礎代謝が減少している」ということで、何もしなくても、必要なエネルギー量が減ってくるということです。

これを自覚せずに、必要なエネルギー以上の、高カロリーな食事をすると、燃焼しきれなかった脂肪が、内臓脂肪としてどんどん貯まっていくことになるのです。

つまり、若いころと同じ感覚で食べ過ぎると、内臓脂肪が増えていくということなのです。

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2.運動不足

運動不足は、基礎代謝をさらに下げてしまいます。
どんどん食べているのに、太らない、または筋肉モリモリな人っていますよね。
そうした人は、運動をガンガンやって、筋肉を付けることで基礎代謝を上げています。
筋肉は、脂肪を燃焼してくれるので、余分な脂肪がお腹に貯まりません。

しかし、若いころに運動をやっていた人でも、中年になると運動を止めてしまう人が多いので、お腹ポッコリということになってくるのです。

「でも、毎週末ゴルフしてるぞ!」という人。
週一回のゴルフ程度の運動では、なかなか基礎代謝が上がりません。そもそも、ゴルフが終わったら、まずビールを飲みますよね。
真剣に、アスリートとしてゴルフに取り組んでいる場合を除いては、内臓脂肪を減らすのには、あまり役立たないと言えるでしょう。

やはりオススメは、ウォーキングなどの有酸素運動を「毎日」続けることです。
有酸素運動は、内臓脂肪を減らすのに一番効果的ですので、是非チャレンジしてみましょう。

3.遺伝子が原因になる

人一倍食べて、大して運動もしていないのに、痩せている人っていますよね。
逆に、あまり食べない、でも運動はしっかりしている、なのに太っている人も。
実は、肥満には遺伝子も大いに関係しているのです。

太りやすい人というのは、エネルギーの倹約遺伝子という遺伝子を持っているので、食べたものを効率的に脂肪に変換し、体に蓄積させるという性質があります。
特に日本人は倹約遺伝子が多いので、内臓脂肪が貯まりやすいのです。

皮下脂肪と内臓脂肪について

まとめ

以上、3つの原因について述べましたが、倹約遺伝子については、どうしようもないです。
自分でコントロールできませんから。
しかし、食べ過ぎないこと、運動によって基礎代謝を上げることは、自分でコントロールできます。
食事管理と、運動をしっかりと行うことで、内臓脂肪は減らせるのです。

幸い、皮下脂肪に比べ、内臓脂肪は減らしやすい特性を持っていますので、ちょっとした努力で、内臓脂肪は減らせられるのです。

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