メタボの基準について

メタボ基準イメージ内臓脂肪の基礎知識
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そもそも、メタボって何?

会社の健康診断で必ず行われるようになった「メタボ検診」。
メタボになると、健康にヤバい。そんな漠然としたイメージを持っている人も、多いかと思います。
でも、メタボになると、なにがヤバいのか。具体的に危機感を持つ人は、あまりいないのも現実です。

そもそも、メタボとは何なのでしょうか?
正式名は「メタボリックシンドローム」。これは2005年の春に、日本内科学会から診断基準が発表され、「メタボリックシンドローム」と名付けられました。
しかし、この名称以前に、日本では内臓脂肪が溜まっている状態から「内臓脂肪症候群」と呼ばれていました。

メタボリック(Metabolic)というのは「代謝の」という意味で、シンドローム(Syndrome)は「症候群」なので、日本語では「代謝異常症候群」という意味合いになりますが、正式な名称としては「メタボリックシンドローム」と呼ばれています。
日本人は、何でも略するのが好きなので、一般的には「メタボ」という呼び名が浸透しています。

メタボの基準は?

メタボの基準値は

メタボは、内臓脂肪がたくさんある状態のことだと思っている人もいますが、実は内臓脂肪だけじゃなく、その他の症状と組み合わせることで診断されます。
メタボの判断基準は・・・

1.内臓脂肪が溜まっている
おへその位置でウエストを測って、男性の場合は85cm以上、女性だと90cm以上あること。

この1.に加えて、以下の3つの中から2つ以上当てはまると、メタボと診断されます。
その3つとは、

2.高脂血症
中性脂肪値が150mg/dl以上、またはHDLコレステロール値が40mg/dl未満に当てはまること。

3.高血圧
血圧の上が130mmHg以上、血圧の下が85mmHg以上の場合。

4.高血糖
空腹時の血糖値が110mg/dl以上。

男性の場合、ウエスト周りが85cm以上あって、高脂血症・高血圧・高血糖の中の2つが当てはまって、「メタボリックシンドローム」と診断されます。

そもそも、高脂血症などは、内臓脂肪がたくさんある人の方がなりやすいので、要するに内臓脂肪がたっぷりとお腹に付いている人は、要注意です。

男性と女性で、なぜメタボ基準が違うのか

ここで、不思議に思った人も多いと思います。
なんで、男性と女性で、メタボの基準(つまり、ウエスト周り)が違っているの?

女性の場合は、内臓脂肪よりも、皮下脂肪が付きやすいので、お腹まわりが大きいからといって、内臓脂肪が多いとは限りません。
皮下脂肪の分も考慮に入れて、ウエスト周りの基準が、男性よりも大きいという訳です。