鬼は~外~!というやつですかね。
サッカー日本代表のアギーレ監督が解任されたという衝撃的なニュースが飛び込んできました。
日本サッカー協会の大仁邦弥会長(70)は3日、都内の同協会で会見を開き、ハビエル・アギーレ日本代表監督(56)の解任を発表した。大仁会長は「我々としては大変残念な結果となった。私共が一番考えなくてはいけないのは、日本代表チームへの影響です」と話した。
引用:デイリースポーツ
やはりという感じですね。
八百長問題に加えてアジアカップでの惨敗。スポンサーもイメージの悪くなったアギーレをこのまま監督として続けてもらうのは良しとしなかったのかもしれません。
アギーレの解任理由は?
アギーレの解任理由は、やはり八百長問題が一番大きいでしょう。アジアカップで惨敗しても、サッカー協会は「負けたけど良いサッカーをしていた」というような事を言ってましたから。
は?負けたけど良いサッカー? いや、高校野球じゃないんだから、それは駄目でしょうと思っていたのですが。。確かに手腕は優れていると思います。戦術、選手交代のタイミング、選手への積極的な声掛け、モチベーションを上げる雰囲気作りなど、とても優れた監督だと思います。
アジアカップの予選で選手を固定しすぎたために、UAEとの試合で選手に疲労が溜まっていたとの指摘もありますが、アギーレとしては、八百長問題で騒がれている時に万一予選落ちでもしようものなら即解任という危機感があったのかもしれません。
アギーレ監督はブラジル・ワールドカップ終了後に退任したアルベルト・ザッケローニ監督の後任として、2014年8月に日本代表の指揮官に就任。しかし、スペインのレアル・サラゴサの指揮をしていた2010-11シーズンの八百長問題が浮上。スペインの検察から告発され、その後受理されたと現地で報じられていた。
同日に会見を行った大仁邦彌会長は、2日に告発を受理されたことが確認されたため、今回の契約解除に至ったとしている。引用:サッカーキング
八百長問題が無ければ、このまま監督を続けていけただけに残念です。
日本代表の次期監督は誰なのか?
さて、ワールドカップの惨敗、アジアカップの敗退の総括や検証もろくにしないまま、メディアは「次の監督は誰か」の話題作りに励むことと思います。
今噂されている次期監督で、私がなって欲しいな~と思うのは、以下の人たちです。
ホセ・ペケルマン
アルゼンチン出身。現役時代のポジションはミッドフィールダー。
世代別アルゼンチン代表監督として有名になり、南米ユース選手権では2度、FIFA U-20ワールドカップでは3度も優勝した名監督です。2004年から2006年にはアルゼンチン代表を指揮し、その後2012年にコロンビア代表監督に就任し、ブラジルワールドカップでコロンビアを8強に導きました。
2010年の南アW杯の後、岡田監督の公認としてサッカー協会がピックアップしていた人です。
2014年のブラジルW杯ではコロンビア代表を率い、8強に導いている名監督。若手の指導に定評があります。
ただ、年齢もそれなりで、今年で66歳。ロシアワールドカップ(2018年)では69歳です。
地球の裏側のサッカー中堅国にわざわざ来てくれるでしょうか?
オズワルド・オリヴェイラ
ブラジル人で、サッカー選手としての経歴は無いという監督です。しかし、フィジカルコーチを長年務め、49歳で初めて監督になった人物です。
ブラジルの名門・コリンチャンスの監督でとして2000年にFIFAクラブ世界選手権2000優勝に導いた実績があります。
日本では2007年より鹿島アントラーズの監督に就任し、就任1年目でJリーグ優勝、さらに天皇杯も制し、2冠を達成。2008年、2009年もJリーグ優勝を果たし、鹿島にJリーグ史上初となる3連覇をもたらしたという、まさにJリーグの歴代監督の中でも輝かしい経歴を持っています。
実績は申し分ありません。フィジカルコーチを長くやっていたためか、選手のコンディション管理も長けていますし、何より日本人選手の特性を熟知しています。長く鹿島でやっていたので、日本人にあった戦術も得意かと。また、規律を重んじる監督でもあり、選手をのせるのも上手い監督です。
私は、オリヴェイラが一番良いと思います。ただ、2014年の12月のブラジルのSEパルメイラスに就任したばかりというのが少々ネックかも。
ドラガン・ストイコビッチ
旧ユーゴスラビア出身。
2008年から2013年まで名古屋グランパスの監督を務め、6年の任期中にJ1リーグ戦優勝および準優勝各1回、天皇杯準優勝1回、AFCチャンピオンズリーグ2009でベスト4の成績を残したという、これもまた輝かしい成績を収めています。
ピクシーの愛称で日本でも人気のストイコビッチ。
「チャンスがあれば日本代表監督をやってみたい」と公言するほど、やる気満々です。
13年間を日本で過ごしているだけあって、日本人選手の特性やメンタリティを熟知しているのが強みか。
ただ、戦術の引き出しはそんなに多くないとの声もあります。
人気はあるんですが、国際舞台で戦う日本代表監督となると、未知数なところがありますね。
まさか、ザッケローニ再び?
もしかして、ザックが返り咲きなんていうこともあるかも。
今はフリーだし、日本代表選手を熟知しているし、何より今でも人気があります。まあ、人気で代表監督は務まらないですが。
しかしあれですね。アギーレJAPANになってからは、ザックの戦術が批判的な目で評されたりと、若干可哀想なところがあります。アジアカップで優勝、親善試合ではフランス、ベルギーを撃破した実績があるのに、コンフェデ杯でけちょんけちょんにされ、ワールドカップで惨敗したために、現時点ではあまり良い評価はないようです。
しかし、就任当初は様々な選手を招聘し、3−4ー3のシステムにもチャレンジするなど、アグレッシブな采配もあったと思います。監督生活終盤は、選手の固定化、意味不明な選手交代、招聘している若手を起用しないなど、色々と批判もありましたが、良い監督であることは間違いないと思います。
ブラジルワールドカップでの悔しさを糧に、もしかして違った戦術で戦ってくれるかもしれません。
ということで、私が推すアギーレ後任の面々でした。イチオシは、オリヴェイラなんですがね〜。
そろそろ、◯◯JAPANというのをやめませんか
ずっと違和感を感じています。
監督が変わるたびにマスコミは「◯◯JAPAN」と日本代表の呼び名を変えて連呼するのを。まるで、日本代表が監督のものであるように感じて、すごい違和感です。例えば、ペケルマンが監督になったら「ペケJAPAN」とでも言うんでしょうか(笑)。
日本代表は、海外のサッカーファンから「サムライ・ブルー」と呼ばれています。誰も「アギーレJAPAN」なんて呼びません。これからは、私たちもマスコミも「サムライ・ブルー」または単純に「サッカー日本代表」でいいんじゃないでしょうか。それこそが、サッカーの文化をもっと根付かせて世界に対峙できるチームを目指せるんじゃないかと思います。
どこの国にも「サッカー文化」というのがあります。日本代表はポゼッションを重視する戦略で、テクニカルな選手をたくさん排出してきました。出来つつある、育ちつつあるサッカー文化は、監督が誰になっても、根底にあるものは崩してはいけないと思うわけです。
結論として
いや、本当は日本人監督の方が良いに決まっているんです。文化が同じ、言葉が同じですから。しかし、いかんせん国際舞台で結果を残した人は岡田監督だけですからなかなか厳しいんじゃないかと思います。
私のイチオシとしては、やはりオリヴェイラですね。3月までには次期監督が決まるそうなんで、しばらくは固唾を飲んで見守ろうと思います。
それにしても、サッカー協会はなんの責任も取らずに、それでいいの?
【2月26日追記】
私の予想を大きく裏切って(笑)、アギーレの後任はハリルホジッチ氏が最有力となりました!