「今年こそは健康増進のために運動するぞ!」「健康のために、空手とかボクシングでもやってみようかな」と思っているあなたに、空手道場とボクシングジムの違い(練習方法や練習時間、必要な費用など)を紹介します。
この記事は、こんな人に役立ちます。
- 社会人で、仕事の帰りに運動をしたい人
- ダイエットや健康増進のために、空手とかボクシングを始めようかなと思っている人
- 今まで、空手やボクシングなどの経験がない人
- 空手にするか、ボクシングにするか迷っている人
ここでは、「どちらか強いか」といった無意味な事は書きませんので、ご了承ください。
それではいってみましょう!
空手とボクシングの特徴について
まずは、空手とボクシングの特徴について解説します。
ボクシングは、どこへ行っても同じルールであり、同じ技術だ
ボクシングは非常に分かりやすいです。テレビで世界戦が放映されていますので、どんなスポーツかはすぐに分かると思います。
拳だけを使い、相手の頭部や腹部のみを攻撃し、防御するスポーツです。拳だけしか使わないのですが、そうしたルールの制約があるために、パンチの攻防技術が非常に洗練され、高度な技術の応酬が出来るようになります。
ルールは全世界共通なので、日本全国どのボクシングジムに行っても、練習方法に大差はありません。
ジムを変わっても、ほぼ同じ練習内容ということです。
空手は、流派や道場によって千差万別
空手は、基本的には拳と足を使って突いたり蹴ったりする武道です。
日本国内だけで200以上の流派があると言われています。ややこしいのは、ボクシングのように同じ技術を使うのではなく、流派によって技術が異なることです。
拳足だけを使って戦う流派もあれば、投げを使う流派、絞め技もある流派、関節技もある流派など、実に様々です。
空手には、大別して大きく二つに分けることが出来ます。
- フルコンタクト空手
極真空手に代表される、相手に直接打撃を当てる空手。極真会館、新極真会、芦原会館、正道会館など、極真を源流としたたくさんのフルコンタクト空手の流派がある。 - 伝統派空手
打撃を当てる直前で止める(寸止め)流派。松濤館流、剛柔流、糸東流などがある。道場によっては、相手に直接当てるところもある。
ということは、道場が変わると、流派も練習方法もまったく違うものになるということ。
もちろん、同じ流派(例えば極真)内で道場を変えると、練習内容はほぼ同じになりますが、基本稽古を重視する道場、型を重視する道場、選手育成を重視する道場、組手やスパーリングを重視する道場など、師範の方針で変わってきます。
空手道場を選ぶ時は、こうしたことを念頭において、自分がどの道場に合っているのかを検討する必要があります。
空手の練習内容
ここでは、フルコンタクト空手(以下、フルコン)の練習内容について解説します。
フルコンの練習内容は、流派が違ってもそんなに差はありません。
大まかな練習内容は、以下のとおりです。
- 黙想
全員が道場に正座して、黙想します。だいたい30秒~1分といったところでしょうか。 - 準備運動
全身を使った準備運動です。フルコンでは準備運動をかなりしっかりやります。
上段蹴りをするためには、体の柔軟性が必要です。 - 基本稽古
正拳突き、回し蹴りなど、空手の基礎的な動きを練習します。1つの技について10本~30本くらい反復します。 - 移動稽古
決められた型の通りに、前後に動きながら基本の動きを行います。
例えば、後屈立ちの体勢から前へ移動し、正拳突きをする、という稽古です。 - 型
実戦を想定して、様々な技を組み合わせた動きを行います。フルコンでは型はあまり重視されてこなかったのですが、最近は型の試合もあり、型が見直されつつあります。 - ミット打ち
2人1組になって、ミットにキックやパンチを打ち込みます。これで、打撃の感覚を掴み、パワーや持久力を付けます。 - 組手
実際に相手と自由に打ち合う組手です。道場によって、全力で当たらずに軽い打撃の応酬をするのを「スパーリング」、ほぼ全力でガチンコに打ち合うのを「組手」という場合もあります。 - 柔軟運動
組手が終わると、ほぼ練習終了です。最後は柔軟運動をして、クールダウンします。 - 道場訓の唱和・黙想
道場には道場訓というのがあり、流派や道場によってそれぞれ違います。
道場訓は、空手を修行するための心得として設定されているもので、全員で道場訓を大声で唱和します。
私はこの道場訓唱和が好きで、「ああ、武道をやってるな」という実感を感じる瞬間です。
道場訓が終われば、すぐに黙想。
以上が、空手の大まかな練習内容です。
練習時間は、おおよそ1時間半~2時間の道場が多いです。
黙想に始まって、黙想に終わる。まさに武道ですね。
また、返事はすべて「ハイ」ではなく、「押忍(オス)」と大声で返事をします。
空手の練習の特徴としては、以上の練習を「全員で行う」ことです。
全員で気合を入れ、同じ動きで行います。
これが、後述するボクシングの練習と大きく異るところです。
ボクシングの練習内容
さて、ボクシングの練習内容ですが、空手と大きく違う点は、全員一緒には練習しない、というところです。
練習生は、それぞれ自分のペースでやりたいように練習をします。
もちろん、トレーナーからの指導はあるのですが、基本は一人で縄跳びをしたり、シャドウボクシングをしたり、サンドバッグを叩いたります。
ボクシングの大まかな練習の流れは、以下のとおりです。
- 準備運動
練習に入る前に、体をほぐすのが目的です。空手の場合は柔軟運動も決まった動作がありますが、ボクシングの場合は各自どんな準備運動でも構いません。 - 縄跳び
格好良く言うと「ロープスキッピング」と言います。心肺機能やリズム感、足腰を鍛えるために行います。 - シャドウボクシング
ジャブやストレートの打ち方などをトレーナーに教わった後、鏡に向かってパンチの打ち方を練習します。
正しいフォームを確認しながら、相手を想定して動きます。 - サンドバッグ
サンドバッグにパンチを打ち込む練習です。パンチの打ち方をマスターし、パンチ力の強化が出来ます。
ストレス発散にももってこいです。 - ミット打ち
トレーナーが構えたミットにパンチを打ち込む練習です。トレーナーがミットを持ちながら動きますので、動く標的に向かって的確にパンチを当てる練習になります。
時たまトレーナーがミットでパンチを軽く打ってくるので、ディフェンスの練習にもなります。
実戦的な動きをマスターできます。 - パンチングボール
パンチングボールにパンチを打ち込む練習です。これが実際やってみると難しい。
ボクシングの練習の中で、一番難しいのではないかと思います。
リズム感やハンドスピードを鍛えます。 - マスボクシング
リングに上がって、実際に相手とパンチを自由に打ち合う練習です。
マスボクシングは全力でやるのではなく、軽いパンチを出したり、避けたりしながら実戦の感覚を養います。
相手にパンチを当てないマスボクシング(空手でいう寸止め)と、軽くパンチを当てるマスボクシングの2通りのやり方があります。
軽くパンチを当てるマスボクシングでは、ヘッドギアなどの防具を装着します。 - スパーリング
実践に近い形で、パンチを撃ち合います。試合に近い形で、強くパンチを撃ち合います。
スパーリングは危険な練習なので、トレーナーの許可がないと出来ません。
また、本人が希望しない限りは、行わないトレーニングです。
以上が、ボクシングの大まかな練習内容です。
健康目的の場合は、スパーリングを一切やらない練習も出来ます。
それぞれの練習方法の違いについて
ボクシングの練習の大きな特徴は、以上の各トレーニングを1ラウンド(3分間)に区切って行うところです。
例えば、シャドウボクシングを1ラウンド(3分間)やって、1分間休憩。また1ラウンドをシャドウして合計2ラウンドするといった具合に、すべての練習が1ラウンド(3分間)を基準に進めていきます。
これが、空手の練習と大きく違うところです。
空手の場合は、1ラウンドという概念がなく、突きの練習なら30本という風に、「本数」を基準にしています。
また、空手のようにみんなが一斉に同じ動きをするという練習方法がありません。
ボクシングジムの見学に行くと、練習生がみんなバラバラに、違った練習をしているのはそのためです。
道場訓の唱和もありません。
どちらかというと、スポーツジムの感じですね。空手は「道場」で、ボクシングは「ジム」。
言葉の通りの練習内容になっています。
空手とボクシングの練習方法をまとめると、以下のようになります。
空手 | ボクシング | |
練習時間 | 1時間半~2時間 | 1時間半~2時間 |
練習内容 | 全員で一緒に練習 | 各自で練習 |
練習の基準 | 技の本数 | 1ラウンド(3分間) |
特徴 | 道場訓の唱和や、「押忍」の挨拶、全員での気合など、武道的要素が強い | スポーツジムのような自由な雰囲気 |
練習時間について
社会人が会社帰りに空手やボクシングを習う場合に、気になるのが練習時間です。
例えば空手道場の場合は、週に2〜3日の練習日が設定されていて、夜7時半〜9時までというふうに決められているところが多いです。
空手道場では日時が明確に決められている
これは、空手の練習方法に大きく関係していて、前述したように空手は全員が一斉に同じ練習を行います。このため、時間がきっちりと設定されています。
もちろん、練習時間に遅れても途中から練習参加は出来ますが、その場合でも全体練習の途中からの参加になります。最近は、ビジネスマンクラスと言って、社会人向けに遅めの練習時間を設定している道場もありますので、道場見学や入門の際には、練習時間をしっかり聞いて、仕事終わりに参加できるかどうか調べるようにしましょう。
練習日は、道場によって様々です。
空手道場には、常設道場(空手道場としての専用施設)と、体育館などの公共施設を借りているものの2種類があります。
東京や大阪などの都会では、常設道場が多くあります。
常設道場の場合は、自由に練習できるように道場が開放されている所もありますが、地方の場合は体育館などを借りて練習している場合が多く、そうした道場では週2回とか、3回とかに練習日が設定され、それ以外では練習することができません。
これも、道場によって様々なので、事前に目的の道場を調べてみると良いでしょう。
ボクシングジムの場合、日時はフレキシブル
ボクシングジムは、体育館などを借りているケースはほとんどなく、ほぼ100%が常設ジムです。
リングやサンドバッグなどの設備が必要なので、週2回だけ体育館を借りるということは出来ないんですね。
常設ジムなので、例えば月曜から土曜の午後4時頃から10時頃までは常にジムがオープンしていて、いつ練習に来ても自由というところが多いです。
ジムにはトレーナーが常駐しているので、好きな日時に練習に来ても大丈夫です。
ボクシングは、皆で一斉に練習せずに、個人の裁量で各自の練習になりますので、日時に拘束されることがありません。
仕事が早く終われそうな時に、「今日はちょっとジムに行くか」と自分で時間をコントロールできますので、忙しいサラリーマンにはありがたいです。
空手の方が行事が多い
忙しい社会人にとって、仕事の合間を縫って道場やジムに通うわけですが、練習日時の他に自分の時間を削らなければいけない場合があります。
空手の場合は、年間行事が様々あります。例えば、
- 新年の寒稽古(1月3日ごろにある場合が多い)
- 試合
- 昇級・昇段試験
- 合宿(春・夏・秋と年3回するところも)
- 地元の祭りでの演武会
などがあります。もちろん、強制参加ではないので、行きたくない人は行かなくても良いのですが、入った道場によっては、参加せざるをえないような雰囲気のところもありますので、入門時に確認しておくとよいでしょう。
試合は、選手でなければ出なくても良さそうなものですが、そうもいきません。
同じ道場生が試合に出れば、応援に駆けつけますし、会場設営の手伝いなどもあります。
昇級・昇段試験は、「ずっと白帯でも良い」という場合は出なくても良いですが、空手をやる以上、昇級・昇段をして、帯の色が変わっていくことが楽しみであり、やりがいでもありますので、これも時間的な拘束があります。
合宿は自由参加なのですが、昇段の条件に「合宿に参加すること」と決めている道場もあります。
その他、商工会の祭りや地元の祭りで、演武会を開くこともありますので、それも参加。
こうなりますと、結構時間的な制約が多いです。
ただ、そうした行事に積極的に参加し、人生を充実させている社会人も多いです。
人と人との交流も広がりますし、そうした意味では、行事が多いというのも、やりがい・張り合いが感じれれるというメリットがあります。
ボクシングジムの場合は、こうした行事は空手に比べ極端に少なく、ほとんど無いといってもいいでしょう。
かかる費用は?必要な服装・道具は?
空手やボクシングに必要な服装や道具、入門費それと月謝はどのようになっているのでしょうか。
ここでは、空手とボクシングの違いが分かりやすいように、表にしてみましょう。
もちろん、道場やジムによってかかる費用は変わってきます。
あくまで参考値として捉えてください。空手道場は、フルコンタクト空手の場合の参考費用です。
空手 | ボクシング | |
入会金 | 約10,000円 | 約10,000円 |
服装 | 空手着(約10,000円) | 特に決められていない。 自前のジャージ等でOK |
道具 | ・拳サポーター(約2,000円) ・すねサポーター(約2,000円〜3,000円) ・ファウルカップ(約2,000円) | ・バンテージ(約1,000円) ・縄跳び(約1,000円) ※ボクシンググローブは、 貸し出してくれるところが多い。 |
月謝 | 約10,000円 | 約10,000円 |
昇級審査費用 | 約10,000円 | 昇級がないので、不要。 |
その他費用 | 合宿費用(参加者のみ) |
空手道場の費用について
空手道場もボクシングジムも、入会金や月謝は大差がありません。ただし空手道場の場合、上記費用はフルコンタクト空手の専用道場があるところに入会した場合で、体育館を借りてやっている「町の道場」では、月謝が5,000円程度のところもあります。
空手の場合は、年2回程昇級・昇段審査があります。その都度、10,000円(帯代を含む)が必要になります。
その他、例えば極真会館や新極真会では、年会費として8,000円が必要になります。
総じて、伝統派空手よりフルコンタクト空手のほうが費用がかかります。
これは、専有道場を持っていること、師範が空手で生計を立てているプロであることが理由かと。
伝統派空手の師範は、他に本業を持ちながら指導している人が多いので、大きな組織に属していない道場の場合は、月謝が安めの傾向にあります。
ボクシングジムの費用について
入会金、月謝は空手道場と大差は無いですが、「町の空手道場」に比べると月謝は高めです。
ボクシングジムも経営なので、途中で辞めていく人もいるために、入会金を高めに設定しているジムもあります。
ただ、平日はいつでもジムが開いているために、毎日通えばコストパフォーマンスはいいです。
忙しい社会人のために、1日練習用のチケット制にしているジムもあります。(例えば、1回1,000円など)。チケット制を上手に使えば、月2〜3回程度しか通わない人は安くあがります。
これも各ジムで違ってきますので、見学して聞いてみるといいでしょう。
ボクシンググローブは、貸し出してくれるジムが多いです。もちろん、自前のグローブを用意してもOKです。
ぶっちゃけ、ボクシンググローブって、強烈に臭くなります(笑)。
どうして、ボクシンググローブとか、剣道の小手はあんなに臭いんでしょうか。
臭いのがイヤな人は、自前のグローブを買ってくださいね。
道場やジムの選び方
さて、ここまで空手道場とボクシングジムの違いについて見てきましたが、実際にどんな道場やジムを選べば良いのかを解説します。
ポイントはズバリ2つ。
- 道場やジムに通う目的をはっきりさせる
- 道場やジムの雰囲気が自分に合っているかを見極める
まずは、道場やジムに通う目的をはっきりさせることが大切です。
ダイエットのためか、健康増進のためか、ストレス発散のためか、精神修養のためか。
目的は人それぞれなのですが、「何のために道場やジムに通うのか」をはっきりさせておかないと、次第にモチベーションが下がってきて、続けることができません。
また、それ以上に大事なのが、道場やジムの雰囲気です。
これは見学をするしかないですが、その中で師範やトレーナーが威張っていないか、高圧的な雰囲気になっていないか、道場生やジム生たちと自分の波長が合いそうかどうか。
これを見定めるようにしましょう。
いくら良い道場やジムでも、自分の波長と合わなかったら、通うのが苦痛になりますので。
では、次から具体的に目的に応じた道場やジムの選択ポイントを解説します。
ダイエットのために
ダイエットには、実は空手やボクシングは最適です。
なぜかといえば、有酸素運動と筋トレを同時に行える練習体系になっているから。
ボクシングで言えば、縄跳びやシャドウボクシングは有酸素運動として脂肪燃焼に役立ちます。
サンドバッグを叩く時は、有酸素運動でもありますが、腕や肩、腰、足など全身の筋トレにもなります。
空手の場合も同様です。
ただ、フルコンタクト空手の場合は、直接打撃を当てますので、当たり負けしない体づくりが大事になってきます。すっきりシャイプアップというよりも、筋肉を付けて逞しい体にし、当たり負けない体力を付ける必要があります。
そのためには、筋肉の上に脂肪を乗せた方が打撃の衝撃を吸収できますので、空手家はゴツイ人が多いです。
ただ最近では、空手道場でもダイエットのためのコースを設けているところもあります。
そうしたコースでは、組手はせずに、基本稽古や移動稽古、型を中心としたメニューが組まれています。
ただ、ダイエット目的ではボクシングの方が合っていると思います。
健康増進のために
運動不足の解消や健康増進のためには、空手もボクシングも優れた効果があります。
何より体力が付きますし、全身運動なので健康増進にはうってつけです。
空手は足技もありますし、全身を使った運動としては非常に優れています。
ボクシングも、パンチだけの攻防なので、上半身だけを使うと思っている人が多いですが、パンチは足の踏み込みや、床を蹴る力、腰を回転させる動きなど、1つのパンチでも全身をうまく使っていますので、全身運動です。
また、空手もボクシングも「殴りあう」武道であり、スポーツです。
単に健康になるだけでなく、恐怖心に打ち勝つ心の強さも身につけることができます。
「殴り合いなんか、したくない」という人でも、最近のボクシングジムは「ダイエットコース」や「フィットネスコース」があり、スパーリングを一切せずに、シャドウやサンドバッグ、ミット打ちだけのコースがありますので、安心して汗を流すこともできます。
空手の場合は、「組手」が嫌だからと言って、そこから逃げるわけにはいきません。
ただ、普段の稽古は軽いスパーリング程度なので、思っているよりも怖くないです。
普段の稽古では、無茶苦茶なことはしませんので。
ストレス発散のために
これはどちらも、ストレス発散になります。
空手は、大きな気合を入れて稽古します。社会人をやってると、普段は腹の底から大声を出すことって少ないですよね。
大声を腹の底から出すことは、すごくストレス発散になります。
また、突いたり蹴ったりというのは、人間の原始的な闘争本能を刺激します。これが、普段抑圧されてストレスを貯めこんでいる社会人にとっては、効果的なストレス発散法になります。
ボクシングの場合、空手のように大声を出すことは無いのですが、一番のストレス発散はサンドバッグですね。
サンドバッグを無心で叩くことは、本当にストレス発散になります。
腹が立つ事があった時でも、サンドバックを叩いていると、すごくスッキリします。
両方とも、いい汗を流しますので、ストレス発散にはいい運動です。
精神修養のために
両方とも、練習は楽しくまったりと、というわけには行きません。
なので、自分に打ち勝つ精神力や、相手と組手やスパーリングをした時の恐怖心に打ち勝つ強い心を育ててくれます。
ただ、空手は武道なので、精神修養という意味ではボクシングよりは重視しています。
ボクシングは技術を競うスポーツの側面が強く、空手のように明確な精神修養という面はあまり感じられません。
空手道場か?ボクシングジムか?
ここまで、空手道場とボクシングジムの特徴や違いを解説してきましたが、忙しい社会人にはどちらがオススメなのか?
検討材料として、それぞれのメリット、デメリットを表にしてみましょう。
空手道場 | ボクシングジム | |
メリット | 精神修養になる。 昇級・昇段で帯の色が変わる喜び。 昇級という目標や達成感を持ちやすい。 | 空き時間を自由に使える。 スパーリングをしないコースもあるので、気軽にダイエットなどの運動目的で出来る。 |
デメリット | 時間的制約が多い。 費用が高め(昇級審査や合宿費用も含む) | 空手のように昇給制度が無いので、 目標を見失いがちになる。 |
両方とも、健康増進やストレス解消目的とすると、甲乙つけがたいです。
でも、忙しい社会人としては、決められた時間ではなく、仕事帰りの空き時間に運動をするというのが大切になります。
そうした意味では、ボクシングジムの方がおすすめです。おすすめする理由は、「時間的な制約という意味で、練習日や練習時間を自分でコントロール出来る」からです。
時間的な制約を考えないのであれば、空手でもボクシングでもどちらでも良いです。
今まで書いてきた内容をよく検討し、どちらが自分に合っているのか、どちらか好きなのかで判断すれば良いです。
空手でもボクシングでも、一生懸命に取り組めば、人生充実しますよ。