沖縄県は、全国一虫歯率が多いのですが、ショッキングなニュースがありました。
そのニュースとは、これです↓
2015年度の沖縄県内の市町村立小中学校の歯科検診で、虫歯が10本以上あるなどの「口腔(こうくう)崩壊」状態とされた児童・生徒がいたのは52%の57校に上ることが、沖縄タイムスが各校の養護教諭に実施したアンケートで分かった。
このうち半数以上の35校が貧困の影響を指摘。虫歯が悪化し食べ物が飲み込めない、菌が入って発熱し入院したなど、身体の健やかな発達に影響が出かねない深刻な事例も報告された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161010-00065795-okinawat-oki
口腔崩壊とは、なんともショッキングなネーミングです。
子供の虫歯はよく聞く話ですが、口腔崩壊になると、白米でさえ「堅い」と感じて、食べられない状態になるようです。
怖い!口腔崩壊。あなたのお子さんは大丈夫?
口腔崩壊とは、10本以上の虫歯や歯根しか残っていない状態のことを言います。
そうなると、よく噛むことができないために、必要な栄養を体に取り入れることができずに、顎が細くなったり、発育が悪くなったり、下手をすると脳の発達に影響を与える場合も。
ニュースでは、貧困の影響が指摘されていますが、貧困のために虫歯になるというのは、決め付けられないと思います。
特に貧困でなくても、ネグレクト(育児放棄)や、甘くて柔らかいものばかりを食べさせて、歯磨きをしなかったら、口腔崩壊になってしまうかもしれません。
口腔崩壊を予防する方法とは?
自分の子供が口腔崩壊にならないように、しっかりとお子さんの歯をケアしましょう。
口腔崩壊は、つまりは虫歯が進行しているのに放ったらかしにしていて、歯がボロボロになった状態のことです。
要は、虫歯をしっかり予防しましょう!
ということですね。
口腔崩壊を予防する方法として、次の事を実践してください。
1.毎日2回の歯磨きを徹底させる
当たり前のことですが、朝夕の歯磨きを必ず習慣化するようにしてください。
親も忙しくなると、ついつい子供の歯磨きを見落としがちです。
親が何も言わなくても、子供が自分で歯磨きをするようになるためには、最初はしつこいくらいに歯磨きをさせないといけません。
2.歯磨き粉はフッ素入りのものを
歯磨き粉は、フッ素入りのものを使うようにしましょう。
フッ素は、虫歯菌の出す酸に溶けにくい性質があり、歯を虫歯からガードしてくれます。
ただしちょっと注意点が。
よく、虫歯予防のサイトで、フッ素をできるだけ歯に残すために、口の中をすすぐ時は少しの水で行い、口の中に歯磨き粉の臭いが残るくらいにしましょう。
という解説がされていますが、フッ素を口の中に残しすぎると、特に子供の場合に体に悪影響を与える危険性があります。
十分にうがいをしなかった場合、フッ素を知らず知らず、飲み込んでしまいます。
この時、胃の中では毒性の強いフッ素水素酸に変わり、血液に入って全身に流れていきます。
大人の場合は、ほとんどのフッ素が尿として排泄されるのですが、子供の場合は、十分に排泄されずに、30%〜40%が骨に沈着するという事です。
だから、フッ素入りの歯磨き粉を子供に使わせる場合は、しっかりうがいをして口の中をすすぐように教えた方が無難です。
とはいえ、別に毒のあるものを口に入れているわけではないので、虫歯予防にはフッ素入りの歯磨き粉を使うようにした方が良いです。
3.研磨剤入りの歯磨き粉は使わない
研磨剤入りの歯磨き粉を使うと、歯の表面がツルツルしたような感じがして、気持ちが良いですよね。
でも、これを使いすぎると、歯のエナメル質に細かな傷をつけてしまいます。
その傷に、虫歯菌が入ってしまうことも考えられます。
また、子供の歯は柔らかいので、必要以上に研磨剤で傷をつけてしまうことがあるので、要注意です。
歯に傷がつくと、黄ばみの原因にもなります。
できれば、フッ素入りで研磨剤を使っていない歯磨き粉が望ましいです。
4.強くゴシゴシ磨かない
子供の歯磨きを見ていると、大人に認めてもらおうと張り切るのか、全力で歯をゴシゴシ磨く子がいます。
でも強い力でゴシゴシ磨くと、歯のエナメル質を傷つけやすくなるので、おすすめできません。
歯茎も強い力で磨くと、歯茎下がりのリスクもあります。
おすすめは、時間をかけて優しくブラッシングする磨き方です。
お子さんに歯磨きを教えるときは、「力を入れずに優しくね」と教えるようにしましょう。
まとめ
以上、口腔崩壊を予防する方法について解説してきました。
子供の虫歯予防には、「甘いものを食べささないように」という説もありますが、個人的には反対です。
だって、子供が甘いものが大好きでしょう?
甘いものを食べるな!というのは、ちょっと可哀想だし、歯以外のところに悪影響を与えるかもしれません。
甘いものも、成長にとって大事ですから。
それよりも、甘いものを食べた後は、しっかり歯磨きをする習慣をつけさせることが、子供の口腔崩壊を予防するのに、ベターだと思います。
フッ素入り・研磨剤なしの歯磨き粉で、時間をかけて優しくブラッシング。
これをお子さんに教えて実践させるようにしましょう!