毎年スギ花粉症に悩んでいる人、花粉症の新しい治療法があるのをご存知ですか?
「舌下免疫療法」という治療法ですが、今までの花粉症の治療法と違い、すごく簡単で効果もあることから、スギ花粉症に悩んでいる人には、おすすめの方法です。
舌下免疫療法とは?
舌下免疫療法とは、舌の下にスギ花粉の液を滴下してスギ花粉症を治すという療法です。
今までは、スギ花粉症を直すのに、アレルゲン(つまり、スギ花粉の液)を注射するという「皮下免疫療法」が主流でした。
でも、これだと週1回程度の注射が必要で、医者通いをしないといけませんでした。
だから、あまり普及していなかったようです。
そこで登場したのが、舌下免疫療法。
2014年10月にスギ花粉症の舌下免疫療法治療薬「シダトレン」が発売されました。
2014年に保険が適用されるようになっています。
これは、舌の下にアレルゲンを入れて2分ほど放置します。
その後、飲み込むだけの、すごく手軽で簡単な療法です。
注射を打たなくて済むので、医師の処方通りに自宅でできるというのが、嬉しいポイントですね。
味は、花粉を溶かしている液にグリセリンがはいっていますので、やや甘いです。
少し酸味もあります。
ただし、やはり通院は必要なようで、月1回程度は医者に通わないといけませんが。
ただ、通院では舌下免疫療法の副作用がないかをチェックするだけのようです。
舌下免疫療法の効果は?花粉症は本当に治るの?
さて、気になるのが舌下免疫療法が本当に花粉症に効くのかどうか?ということです。
治療を行なった人の約30%で劇的に花粉症が改善し、約50%の人で症状が楽になったということです!
残り20%の人は効果なしということですが、すごい効果じゃないですか。
ただし、すべての花粉症に効果があるわけではなく、あくまで「スギ花粉症」のみに効くということです。
今やスギ花粉症は国民病と言っても良いくらいかもしれません。
スギ花粉症に悩んでいる人は、国民の26.5%で、およそ3,300万人もいるそうで、毎年花粉の季節になると辛い思いをしている人が多いです。
そんな人には、舌下免疫療法はおすすめの療法でしょう。
舌下免疫療法を行う時期、タイミングについて。
舌下免疫療法には、即効性はありません。
だから、花粉の季節になってからこの療法を行っても、効果が出ないということです。
効き目が現れるのに、2〜3ヶ月かかるということなので、遅くとも12月下旬までには治療を開始しないといけません。
気をつけるポイントですが、舌下免疫療法ができる医者は限られているということです。
薬を処方する講習を受けた医者しか、この療法はできません。
処方できる医者は、シダトレインを発売している鳥居薬品株式会社さんのサイトで検索できますので、家の近くの医者を探しましょう。
http://www.torii-alg.jp/mapsearch/cryptomeria.html
ということで、毎年春になるとスギ花粉に悩まされる人は、早めに舌下免疫療法を受けると良いですよ。