人食いバクテリアが猛威をふるっています。
国立感染症研究所によると、今年の患者数は2016年11月13日までで442人に登り、1999年以降で最多となっているようです。
人食いバクテリアって、名前を聞くだけですごい怖いんですが、東京で60人、神奈川で48人の感染者が出ています。
人食いバクテリアって何?
人食いバクテリアは、正式には「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」と言います。
この感染症は、「A群溶血性レンサ球菌」という細菌に感染することで発症し、手足の筋肉が急激に壊死して、多臓器不全になります。
致死率は30%もあります。
まさに、人食いバクテリアです。
急激に壊死と書きましたが、どのくらい急激というと、感染して数時間〜数日の間らしいです。
まさに、あっという間に死に向かう恐ろしい感染症ですね。
人食いバクテリアの感染経路はどこから?
とにかく、劇症型溶血性レンサ球菌感染症にならないためには、A群溶血性レンサ球菌に感染しないように気をつけないといけません。
と言っても、これは何も珍しい菌ではなく、日常でA群溶血性レンサ球菌に感染することもあります。
よくなる症状としては、
- 喉頭炎
- 中耳炎
- 骨髄炎
- リウマチ熱
などがあります。
感染経路としては、くしゃみや咳による飛沫感染がほとんどです。
A群溶血性レンサ球菌に感染すると、必ず人食いバクテリア「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」になるわけではありません。
細菌が一部の人で劇症化するのですが、はっきりとした原因がわかっていないようです。
だからこそ「人食いバクテリア」という恐ろしい名前がついているのでしょうか。
人食いバクテリアの予防方法は?
人食いバクテリアに感染しないためには、うがい、手洗いを徹底するしかないようです。
また、ちょっとした擦り傷でも、しっかり消毒するようにしましょう。
くしゃみや咳から飛沫感染するので、マスクを付けることが予防の第一ですね。
関西・大阪の人食いバクテリア感染者数は?
関西、特に大阪は大都会なので人食いバクテリアに感染するリスクは高いかもしれません。
国立感染症研究所の「感染症発生動向調査」によると、11月6日までの累計で
- 三重県 9人
- 滋賀県 5人
- 京都府 8人
- 大阪府 23人
- 兵庫県 26人
- 奈良県 4人
- 和歌山県 3人
となっています。
大阪、神戸(兵庫県)がやはり多いですね。
これから感染者数が増えていくかもしれませんので、外出するときはマスク必携でしょう。