高齢者の運転免許返納について。年齢は何歳から?特典はある?

高齢者の自動車事故健康オヤジの雑談

毎日のように、高齢者の運転事故がニュースに出ますね。
高齢者になると、運動神経も反射神経も、判断能力も落ちますので、自動車の運転にはよっぽど気をつけて欲しいものです。

事故の例で言うと、

6日午後2時20分ごろ、千葉県栄町安食の県道で、近くに住む70歳代の男性の乗用車が中央線をはみ出し、前から来た軽乗用車と正面衝突。軽乗用車に乗っていた3歳くらいの男児を含む男女4人が重軽傷を負った。
http://www.sankei.com/affairs/news/161116/afr1611160030-n1.html

 14日午前8時20分ごろ、茨城県つくば市今鹿島の市道交差点で、軽トラックと軽乗用車が出合い頭に衝突。軽乗用車は対向車線に横転し、走行してきた軽ワゴン車と衝突した。
軽乗用車に乗っていた男性が頭などを打って死亡し、軽トラックと軽ワゴン車に乗っていた男性4人が負傷。このうち1人は胸などを打って重傷。同市消防本部中央消防署などによると、5人はいずれも60~70代という。
http://www.sankei.com/affairs/news/161114/afr1611140011-n1.html

埼玉県内で交通事故に遭い死亡する高齢者が大幅に増えている。特に七十歳以上の高齢ドライバーが原因となる交通事故は十年で約四割増加した。身体機能や認知機能の低下が一因とみられ・・・
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201610/CK2016102602000193.html

13日午前7時40分ごろ、東京都小金井市貫井南町の都道交差点を自転車で横断中の府中市浅間町のパート、松田由子さん(61)が、小平市仲町の無職、小林伸好さん(82)の乗用車にはねられ、転倒した際に路面に頭を強く打って死亡した。
http://www.sankei.com/affairs/news/161113/afr1611130013-n1.html

と、ほんとに毎日のように高齢者ドライバーによる事故が起こっています・

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高齢者の運転免許の自主返納について。何歳から返納できる?

このような高齢者ドライバーの事故多発で、警視庁では免許の自主返納を呼びかけています。
例えば東京都では、運転免許を返納した65歳以上の高齢者は3万5707人で、おととしに比べ8000人余り増え、これまでで最も多くなりました。

毎日ニュースで悲惨な事故が報道されているので、返納しようという人が増えているようですね。

さて、運転免許の返納ですが、年齢の制限などはあるんでしょうか?
何歳になったら返納できるのか、気になりましたので調べたところ、

返納する年齢の制限はありませんでした。
ただ、70歳以上になると「高齢運転者」と呼ばれ、免許返納の基準と思ってよさそうです。

免許返納すると、何か特典があるの?

免許を返納するには、運転免許試験場か、警察署へ行く必要があります。
そこで、運転免許取消の申請書をもらい、必要事項を書き込んで、運転免許証と印鑑を受付窓口に持っていくという流れになります。

返納すれば、身分証の代わりになる「運転経歴証明書」を交付してもらえるのですが、東京や大阪などでは手数料として1000円必要になるということです。

せっかく自主的に返納しているのに、お金を取るなんて、本当に行政はどうかしていると思いますし、「おかしいじゃないか」という声も多いようです。

そこで、返納すると特典がもらえるようにするというサービスがあります。
これは、各都道府県で違いがありますが、例えば東京都では、

  • 帝国ホテル東京の直営レストランで10%割引
  • 丸正チェーン加盟店で優待クーポン券がもらえる
  • JTBの国内旅行が3%割引してくれる
  • メガネドラッグでメガネ10%割引

など、他にも様々な特典があります。

各都道府県で、優待制度に賛同してくれ、特典を用意してくれるお店を募っています。
どんな特典内容があるのか、各都道府県に問い合わせると、教えてくれます。

地方の高齢者はクルマが必要

さて、このように高齢者の免許返納の動きが高まっていますが、東京などの都会ではクルマがなくても生活に困らないでしょう。

でも、地方では買い物をするにもクルマが必要な場所がたくさんあります。
私の住んでいるところも、近所のスーパーには徒歩で行ける距離になく、どうしてもクルマが必要になります。

農業を営んでいる人は、絶対に軽トラが必要になりますし、地方に行けば行くほど、農家は高齢化しています。

そうした人たちに「免許を返納しろ!」というのは、酷な話です。
高齢者といえども、どうしてもクルマは必要なんです。

事故をしないクルマに乗る!

高齢者がよく起こす事故に、アクセルとブレーキの踏み間違いがあります。
こうしたことから、車メーカーは、踏み間違いがあった場合でも急発進しないように制御するクルマを発売しています。

また、スバルのアイサイトのように、追突防止や事故防止に役立つ便利な機能もあります。
新型インプレッサなんか、アイサイト全車標準装備ですよ。

こうした、事故を未然に防ぐ機能のついたクルマに乗るというのも、一つの方法かと思います。
日産セレナが、自動運転と銘打って人気です。
(セレナのCMで自動運転と大々的に宣伝しているのは、個人的には違和感があって嫌いですが。あれは、完全な自動運転じゃないので)

近い将来、完全な自動運転車が登場すると思いますよ。
すると、免許を返納しなくても高齢者でも安心してクルマに乗ることができます。

今の車は燃費競争に忙しいですが、一番急ぐべきは事故を起こさない、事故を未然に防ぐクルマの開発と、普及じゃないでしょうか。