シンガポールに旅行する人で気になるのが、ジカ熱です。
シンガポールでは、8月下旬にジカ熱の感染が確認され、これまで少なくとも16人の妊婦が感染したとの情報があります。
10月5日現在で、シンガポールでのジカ熱感染者は、401人以上になっています。
外務省海外安全ホームページで調べたところ、現在のジカ熱危険度は、レベル1です。
レベル1は、「十分注意してください」というものなので、緊急の危険性はないようです。
危険度のレベルは全部で4段階あり、
レベル1:十分注意してください
レベル2:不要不急の渡航はやめてください
レベル3:渡航はやめてください
レベル4:退避してください
という段階ですね。
このうち、シンガポールはレベル1なので、10月にシンガポールへ旅行に行こうと考えている人は、注意が必要です。
レベル1とは言っても、
「その国・地域への渡航,滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。」
という意味なので、気をつけるただ1つのポイントは、蚊に刺されないようにすることです。
参考:外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_005.html#ad-image-0
それにしても、シンガポールは蚊の発生を防ぐために、バケツに水を貯めるだけで罰金75万円もかかる国なのに、ジカ熱が発生するんですね。
ジカ熱ってどんな病気?
ジカ熱は、正式には「ジカウイルス感染症」と言います。
ジカウイルスに感染することで起こる病気で、発症すると発熱、発疹、結膜炎、筋肉や関節の痛み、だるさ、頭痛などが出ることがあります。
とは言っても、感染者の約8割の人は症状が出ません。
一番気をつけるべきは、妊婦さんです。
ジカ熱に感染すると、赤ちゃんが小頭症になる危険性があるとされています。
ジカ熱を予防するワクチンは、今のところありません
ジカ熱を予防するワクチンや治療薬はなく、対症療法が主となります。
そのため、蚊に刺されないようにすることが、ジカ熱にかからない一番の予防策です。
シンガポールは10月現在で、危険度レベル1なので、これから沈静化に向かっていくと思われますが、妊婦さんは万一を考えて、完全に沈静化してから渡航する方が良いかもしれませんね。