私は友人の間で「物忘れがひどい」と有名です。
こんなことで有名になりたくないのですが(笑)、とにかく「さっきも言ったのに、もう忘れてる」と呆れられることが多々有ります。
真剣に悩んだこともありますよ。「俺ってもしかして、脳の病気なんじゃ?」って。
で、いろいろ調べてみたのですが、物忘れの原因の一つとして『物忘れは、心臓の異変が原因の一つになっている』という、衝撃的な説があったので、紹介します。
心拍数が低下すると、物忘れをしやすい
物忘れは、加齢などによる脳の萎縮によって起こりやすくなると考えられています。
アルツハイマーなどは、こうしたことが原因なんでしょうが、近年の研究で、物忘れの原因が脳だけでなく、心臓に原因があることがわかってきました。
つまり、心臓が弱ったり異変があると、脳が酸素不足になってしまい、一時的に記憶が抜け落る(つまり、物忘れ)状態になるというのです。
心臓は電気信号によって動いています。
その電気信号を送り、心臓の収縮リズムを整えるのが「洞結節(どうけっせつ)」と言われる組織ですが、この洞結節が加齢によって弱ってくると、電気信号が正しく伝達されなくなります。
その結果、心拍数が減少し、心臓から血液を十分に全身に送れなくなります。
すると、脳が酸素不足になってしまい、脳が十分に働かなくなるのです。
まさか、心拍数の減少が物忘れの原因だとは、びっくりです。
心臓弁膜症も、もしかして物忘れの一因?
ちなみに私は、心臓に持病を持っていまして、心臓弁膜症と診断されています。
心臓弁膜症とは、なんらかの理由で心臓の弁がうまく動かなくなる症状のことですが、毎年健康診断で聴診器を胸に当てられると、決まって100%、お医者さんが「えっ」とか「んんっ」と変な顔をします。
で、「心雑音がありますね」と言われます。
精密検査を受けると、心臓弁膜症だと診断されました。
弁が正常に動かないために、心臓に入ってきた血液が逆流しているそうなんですが、聴診器を借りて自分の心音を聞いてみると、「ジョワッ、ジョワッ」という、ありえない音がします。
普通は、「ドクッ、ドクッ」ですよね。「ジョワッ、ジョワッ」なんていう音を聞いた時には、まじでビビりましたよ。
これはもう治らないらしいので、「ジョワッ、ジョワッ」音には慣れましたが。
で、思ったんです!
「そうか、自分の物忘れは心臓弁膜症が原因なんだ!」という、なんとも自分に都合の良い結論に。
心臓弁膜症が物忘れの原因になることは定かではないんですが、すくなくとも脳に十分な血液が送られていないんじゃないかと。
友人たちよ!私の物忘れがひどいのは、心臓の病気なんだ!仕方がないんだ!!と声を大にして言いたいです(笑)
物忘れが、徐脈性不整脈のサインになっている
脳が酸素不足になって、物忘れがひどくなると心臓はどんな状態になっているのでしょうか。
一般成人では、1分間に50~100回ほど規則的に拍動するのが正常な心臓の動きです。
しかし、リズムが乱れると50回未満に拍動が落ち込んでしまうことがあります。
これが「徐脈性不整脈(じょみゃくせいふせいみゃく)という病気です。
徐脈性不整脈になると、ときたま心臓の動きが一瞬止まることがあります。
長い人だと3秒も心臓が一瞬止まることもあり、心拍数が落ち込んでしまいます。
その結果、脳に十分な血液と酸素が送られなくなり、物忘れに繋がってしまうのです。
徐脈性不整脈をそのまま放置しておくと、物忘れ以外にも「めまい」「立ちくらみ」「倦怠感」などの症状が出て、ついには心臓が突然止まってしまい、突然死を招いてしまうことも。
「最近、物忘れが激しくなってきたな〜」と思ったら、心臓の病気を疑ってみてください。