肥満が引き起こす、睡眠時無呼吸症候群とは

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「グオ〜」「ガガガッ」と、豪快にいびきをかいていたかと思えば、急にピタッと呼吸が止まってしまう。
こんなのをそばで見てたら、怖くなってきませんか。私の友人にも一人います。お酒を飲んで寝た時は、特に派手ないびき→息が止まる、というのが激しいです。

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睡眠時無呼吸症候群とは

こうした現象は、実は病気で、睡眠時無呼吸症候群と言います。
その名の通り、眠っている間に呼吸が止まってしまう病気です。

正確に言えば、次のような症状です。

  • 10秒以上呼吸をしていない状態が「無呼吸」とされ、それが一晩に30回以上起こっている場合。
  • 1時間の睡眠中に、無呼吸の状態が5回以上ある場合。

当然、自分は寝ているわけですから気づきません。しかし、家族や周りにいる人はほんとにビックリします。
睡眠時無呼吸症候群は、眠りが浅いために、昼間にすごく眠くなるので、本人も気付く場合があります。

睡眠時無呼吸症候群といっても、一時的に呼吸が止まるだけで、窒息死することはありませんが、異常な状態であるのは確かです。

睡眠時無呼吸症候群は、病気のリスクが高くなる

寝ている時に呼吸が止まるということは、酸素が十分に取り込まれないので、血液中の酸素の濃度が低下して、酸欠状態になります。酸素が足りなくなると、心臓や血管などによけいな負担がかかり、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高くなります。直接、命に影響がないからといって、そのままにしておくと大変な病気を引き起こす原因になるので、注意が必要です。

肥満は、睡眠時無呼吸症候群になりやすい

睡眠時無呼吸症候群の無呼吸は、鼻から喉への空気の通り道である「気道」が塞がれることによって起こります。その原因として多いのは、実は「肥満」なのです。

仰向けで寝ると、舌の根元が喉の奥の方に沈み込むため、どうしても気道が狭くなります。その狭いところを空気が出入りするので、いびきをかきやすいのですが、肥満の人は舌や喉元、首の周りにもでっぷりと脂肪がついているので、よけいに気道が狭くなります。肥満は、いびきをかきやすくし、睡眠時無呼吸症候群にもなりやすいのです。

内臓脂肪が多い場合でも、横隔膜がお腹の脂肪に押し上げられて呼吸が浅くなり、睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。

肥満気味で、いびきをよくかく人は、要注意といえるでしょう。