紫外線による眼への影響について。日本人は眼に受ける紫外線量が多い!?

紫外線イメージ目の悩み

そろそろ日差しも強くなり、紫外線が強くなる季節になってきました。
紫外線は、毎年の天候に大きく左右されますが、一般的に5月〜8月に多くなります。気象庁が発表している紅斑(こうはん)紫外線量は、2014年のデータでは

  • 5月 2.22
  • 6月 2.89
  • 7月 2.95
  • 8月 2.57
    (単位:kj/m2)

となっています。同じ年の1月では0.33、2月は0.66と比較すると、急激に紫外線量が多くなっているのが分かります。

※紅斑紫外線量
紫外線が人体へ及ぼす影響の度合いを示す量。紅斑とは、紫外線を浴びた後、皮膚が赤くなること。

紫外線の人体への影響は、皮膚が赤くなる、シミが増えるなど美容上の問題もありますが、なんと言っても怖いのが皮膚がんなどの病気になるリスクが高まることです。

私の子供の頃は、日焼けすればするほど健康といった固定概念がありましたが、近年では日焼けは皮膚がんの原因になるということで、過度な日焼けを避ける人が増えています。

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紫外線が原因で起こる目の病気とは?

紫外線対策として、多くの人が気にするのが皮膚への対策です。20代から50代を対象にした調査では、顔や腕などの紫外線対策は多くの人が行っていますが、眼への対策は22%しかしていないとのデータがあります。

このように、眼への紫外線対策は軽視されがちなのですが、実は知らないうちに慢性の眼病になってしまう危険性もありますので、要注意です。

紫外線による眼への影響としては、以下の病気があります。

瞼裂斑
(けんれつはん)
白目の一部が黄色く盛り上がって、充血する病気
翼状片
(よくじょうへん)
瞼裂斑と同様に、鼻側の白目から、赤く細い血管を伴った白い膜が黒目の中心に向かって伸びてくる病気。視力の低下や、強い乱視になる危険性があります。

上記の病気の原因となるのが、紫外線です。
眼は、わずかなダメージでも蓄積されると病気の発症につながる恐れがあるので、注意が必要です。

日本人は、外国人に比べて紫外線による眼への影響が大きい

紫外線が眼に悪いというのが、これで分かりましたが、実は日本人は外国人(特に西洋人)に比べて眼に浴びる紫外線の量が、約1.7倍も多いということが研究によって分かりました。

これは何故でしょうか?
その答えは、日本人の顔にあります。

そうです、日本人の顔は、欧米人に比べて平べったいので、眼に直接紫外線を浴びやすくなっているんです。欧米人だと、彫りが深いので眼の上に傘をかざしているような状態になっているのですが、日本人は(テルマエ・ロマエによると)「平たい顔族」なので、傘がない状態なんですね。

なんというか、ちょっと情けない話でもあるんですが、彫りの深さというのは紫外線を浴びる量まで違ってくるというから、驚きです。
そうなると、最近テレビで人気の柔道の篠原さんなんかは、彫りが深いので眼に浴びる紫外線量は少なくて済んでいるでしょうね(笑)

眼への紫外線対策としては、サングラスを掛けるのが一番です。
でも、このサングラス選びも間違えてしまうと、余計に眼へのダメージを受けることに。

紫外線対策に最適なサングラス選びについては、次回ご紹介したいと思います。