運動強度をあらわす、METs(メッツ)とは?

メッツ内臓脂肪の基礎知識
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METs(メッツ)とは?

METs(メッツ)とは、運動強度を表す単位です。「Metabolic wquivalents」の略で、体を安静にしている時を基準にして、体を動かした時にどれだけエネルギーを使っているかを見るための単位です。

安静にしてゆっくりくつろいでいる状態でも、人間はエネルギーを使いますが、それが最低の値、つまり1メッツになります。

これを基準にして、メッツは以下の様な基準で表されます。

  • 1メッツ・・・座って安静にしている状態。
  • 3メッツ・・・ゆっくりとした散歩。
  • 6メッツ・・・山歩きなど、ちょっと中程度の運動
  • 6メッツ以上・・・ジョギング、走るなど、負荷の高めな運動

内臓脂肪を減らすのに必要なMETs(メッツ)は?

内臓脂肪を減らすためには、「活発な身体運動」として3メッツ以上の運動が推奨されます。
つまり、ゆっくりとしたウォーキングから、ジョギングなどの中強度・高強度の運動です。
これにより、消費エネルギーが増えて代謝機能が上がり、メタボの予防につながります。

要するに、3メッツ以上の運動強度があれば良いということなので、比較的楽なわけです。
内臓脂肪を減らすには、ハードな運動をしなければならないと考えている人が多いようですが、感覚とし「そんなにしんどくないけど、いい汗をかく有酸素運動」で十分だということです。

メッツから消費カロリーを計算する

メッツから消費カロリーを計算することが出来ます。つまり、どの運動をすれば、どれだけのカロリーを消費するのか分かります。

ダイエットをしている人は、自分の運動による消費カロリーを知ることで、摂取カロリーを抑えれば、内臓脂肪を減らし、痩せる体質になっていくということです。

では、その消費カロリーの計算方法ですが、以下のとおりです。

1.05×メッツ×時間×体重(kg)

例えば、散歩の場合は3.5メッツ。
自分の体重が60kgで、毎日1時間の散歩を行うとすると、

1.05×3.5メッツ×1時間×60kg=220.5キロカロリー

ということになります。
散歩の場合、メッツの単位が小さいので、消費カロリーは思ったより少ないですね。
まあ、こんな感じで、自分が1日に使える運動の時間を考え、運動の強度(メッツ)を決めれば良いというわけです。

日本人の必要摂取カロリーは、男性は1,748kcal、女性は1,510kcalということですが、上記の計算方法で、消費カロリーを考え、運動を続ければスムーズにダイエットを進めることが出来ます。

ちなみに、METs(メッツ)は、以下の表で調べることができます。

改訂版 『身体活動のメッツ(METs)表』/
独立法人国立健康・栄養研究所
http://www0.nih.go.jp/eiken/programs/2011mets.pdf