L−カルニチンで内臓脂肪を燃やそう

Lカルニチン羊肉イメージ内臓脂肪の基礎知識

数ある栄養素の中でも、「Lカルニチン」は内臓脂肪を燃焼するのに役立ちます。さて、このLカルニチンはどんな物質で、どんな効果があるのでしょうか。

改めて、Lカルニチンの効果について紹介します。

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脂肪が燃焼するのに欠かせないのが、Lカルニチン

Lカルニチンとは、特殊なアミノ酸の一種で、体内の脂肪が燃焼する時に必要な栄養素です。
主に牛肉、豚肉に含まれています。牛肉の場合は、1kgあたり700mgのLカルニチンが含まれています。

私たちの体内には、肝臓で1日約10〜15mgという量のLカルニチンが作られていますが、1日に必要な量としては200mgと言われていますので、自然に出来るLカルニチンだけでは全然足りません。

そこで、牛肉や豚肉などを食べ、Lカルニチンを摂取することが必要になります。ちなみに、Lカルニチンは卵やキャベツなどの野菜には全然含まれていません。
実は、羊の肉が一番Lカルニチンを含んでいるのですが(1kgあたり2100mg、牛肉の3倍)、普段羊の肉はなかなか食べませんよね。
だから、牛肉を食べ、少しでもLカルニチンを摂取する必要があるのです。

さて、このLカルニチンは筋肉に運ばれ、脂肪を燃やしてエネルギーを生み出すために使われます。
つまり、Lカルニチンを多く摂れば摂るほど、脂肪を燃焼する手助けになるということです。

Lカルニチンだけに頼るのはダメ

体内のLカルニチンは、98%以上が骨格筋と心臓に存在しています。しかしその量は20代がピークになり、年とともにどんどん減っていきます。さらに、40歳頃になると基礎代謝量も落ちてくるので、余計に脂肪が燃えにくい体質になってしまいます。

はっきり言えることは、同じ体重の人なら、筋肉量が多いほうが基礎代謝量が高いということ。筋肉量が多いと、脂肪をより燃焼し、太りにくい体質にしてくれます。

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Lカルニチンには、様々なサプリメントや健康食品で謳われていますが、それを摂取するだけで「脂肪を溶かしてくれる」とか、「脂肪がたまりにくくなる」というものではありません。

Lカルニチンは、あくまで脂肪を燃えるべきところに運搬して脂肪を燃えやすくしてくれる手助けになるということなので、基礎代謝アップのためには、有酸素運動と筋トレで筋肉量を増やすことが大切です。

暴飲暴食をしながら、Lカルニチンを摂取しているというのは、脂肪燃焼には大した効果がないということを認識しましょう。