内臓脂肪と高血圧の気になる関係

内臓脂肪の基礎知識

腹囲が男性の場合85cm以上、女性は95cm以上の場合に加えて、「高脂血症」「高血圧」「高血糖」のうち、2つ以上当てはまった時に、メタボリックシンドロームと診断されます。

このうち、「高血圧」は、内臓脂肪が貯まれば貯まるほど、なりやすく、それが動脈硬化につながってしまうリスクをはらんでいます。

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高血圧の原因は、内臓脂肪にもあった

高血圧とは、血圧の上が130mmHg以上、下が85mmHg以上が基準になります。
血圧が高い人は、

  • 遺伝
  • 塩分の摂り過ぎ
  • ストレス
  • 喫煙
  • 加齢に伴い血管が硬くなる

など、内臓脂肪だけが原因になるわけではありませんが、内臓脂肪が増えると、血圧がさらに高くなります
血液には、普段から血管の壁が脆くなったところを修復してくれる善玉物質「アディポネクチン」という物質があります。
しかし、内臓脂肪が増えると、この善玉物質が十分に分泌されなくなり、血管の弾力性が低下してしまいます。

それだけではなく、内臓脂肪によって、糖の代謝を助ける「インスリン」というホルモンが働きにくくなります。
このことで、余分に血液量が多くなり、血圧が上昇してしまいます。

このように、内臓脂肪のせいで、複合的に高血圧になるリスクが高くなるという、悪循環になってしまうのです。

血圧が上がることで、こんな怖いことが

内臓脂肪や、その他の要因で高血圧の状態が続くと、心臓に負担がかかります。
その結果、過大な心筋運動に対応しようと、心筋が大きくなってしまいます。
これが、「心肥大」と呼ばれる状態です。

また、血管が、血液の高い圧力に負けまいとして、血管の壁を厚くしようとします。
これに、高脂血症や、悪玉コレステロールなどが加わり、動脈硬化を起こしやすくなります。
血管の壁が硬くなると、血液の流れが滞り、狭心症や心筋梗塞のリスクも高まります。

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このように、内臓脂肪が増えることは、単に「太る」ということではなく、心臓や血管の大きな病気を引き起こす危険が高まるということなのです。

内臓脂肪を減らす努力をするのが、血圧を下げる道につながる

内蔵脂肪を減らすことができれば、高血圧のリスクは減ることになります。
そのためには、以下のことを実行してください。

1.必要以上の食事を取らない

食事イメージ年をとると、基礎代謝が下がってきます。若いころと同じ食事量でも、代謝が落ちているので、効率的に脂肪を燃焼できずに、燃焼できなかった脂質が、内臓脂肪に変わります。
つまり、「若いころと同じ食事量だと、内臓脂肪が貯まりやすい」ということです。

「腹八分目」とは、日本人の健康に対する素晴らしい知恵です。
この知恵を忘れずに、「腹八分目」に抑えるようにしてください。

2.代謝を上げる運動をする

ウォーキング年齢とともに代謝は下がっていきますが、その代謝を上げるためには、「運動」が必須です。
具体的には、「筋トレ」です。
筋トレによって、基礎代謝が上がり、脂肪の燃焼効率が上がります。
さらに、有酸素運動(ウォーキングなど)を行うことで、脂肪を燃焼できます。

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