JA愛知厚生連足助病院などのグループの研究で、発芽玄米を食べるとメタボ改善や内臓脂肪の減少に役立つことが分かったそうです。
肥満気味の人たちに発芽玄米を食べ続けてもらったところ、肝機能も改善し、内臓脂肪が減ったとのことで、血糖値も下がったそうです。
発芽玄米とは
発芽玄米とは、読んで字のごとく「玄米を発芽させた米」のことです。
玄米は、稲刈りをし、籾摺り(もみすり)を経た段階のお米で、精米する前のものです。
この玄米を約1〜2日ほどぬるま湯にひたしておくと、1mmほどの芽が出ます。
これが発芽玄米です。
しかし、家庭で発芽玄米を作るのは難しいし、面倒くさいですよね。
そのため、市販で発芽玄米が売られていますので、興味のある方はお米屋さんかスーパーで探してみると良いでしょう。
発芽玄米は、栄養の宝庫だ
玄米は、白米には含まれないビタミンB1やミネラルを豊富に含んでいます。しかし、発芽玄米はその上を行きます。玄米よりも栄養価が高く、消化も良いし、玄米より美味しいです。
ビタミンB群には、脂質の代謝などを助ける働きがあり、食物繊維も豊富にあることでダイエットや便秘の改善になります。
白米や玄米に比べ、まさに栄養の宝庫と呼べると思います。
血糖値が高い人、内臓脂肪が多い人、ダイエットしたい人は、普段の食生活を発芽玄米に変えるだけで、効果がありそうです。
発芽玄米に含まれるギャバ(GABA)の優れた効能
ギャバ(GABA)とは、発芽玄米に含まれる成分で、正式には「ガンマアミノ酪酸」というものです。
このギャバを摂取することで、様々な効果があります。高血圧、内臓脂肪の抑制につながる働きがあるのです。
1.血圧を下げる
腎臓の働きを活発にし、利尿作用を促すことで、血圧を下げる働きがあります。
2.中性脂肪を下げる
血中コレステロールを抑え、脂質代謝を促してくれます。内臓脂肪も下げられます。
発芽玄米は、このギャバ(GABA)を、白米の10倍、玄米の約3倍も含んでいます。
発芽玄米の炊き方
「玄米」と聞くと、パサパサしている、美味しくないというイメージを持たれている人も多いと思います。
でも、発芽玄米は発芽させるために水分にひたしておくので、普通の白米と同じくらい簡単に炊けます。玄米炊き機能の付いている炊飯器なら、約100分で炊きあがります。
炊飯器での炊き方は以下のとおり。
- 水で軽くすすぐ。白米みたいに何度もすすぐ必要はなく、軽くすすぐだけで十分です。
- 白米の時よりも、少し多めに水を入れる。
- 普通の白米モードで炊く。
たったこれだけです。白米と同じというか、もっと手軽に炊けます。
ふっくらと香ばしい発芽玄米になりますよ。