ハリルホジッチの実績と戦術について【サッカー日本代表 新監督】

ハリルホジッチスポーツの話題

【3月5日追記】
ハリルホジッチ氏のサッカー日本代表監督就任が内定しました!

やはりハリルホジッチでしたね。日本代表にとっては、ベストな選択かと思います。
うまくいけば、27日のチュニジア戦から指揮をとるかも。

私の予想では、チュニジア戦の招集メンバーはアジアカップと同じメンバーになると思います。チーム作りをする時間はないですから。

ワールドカップ予選へ向けて、どんなチーム作りをしていくのか、非常に楽しみになってきました。

 

(ここからは、2月24日に書いた記事です↓)

 

アギーレの後任として、ハリルホジッチ氏との交渉を再優先で進めていることが分かりました。ハリルホジッチといえば、ブラジルワールドカップでアルジェリアを率い、優勝したドイツを苦しめたことが記憶に新しいところです。結果、アルジェリアは16強にまで進みました。
国際舞台の経験とすれば、申し分ない実績を持っています。

私自身は以前オリヴェイラを推していたのですが、まさかハリルホジッチが最有力候補になるとは、まったく思っていませんでした。
自分の先見の明のなさに苦笑です。

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ハリルホジッチの実績は、代表監督として申し分ない

さて、その渦中のハリルホジッチ。もしかして日本ではあまり馴染みのない名前かもしれません。ハリルホジッチとはどんな人物なのでしょうか。

正式な名前:ヴァヒド・ハリルホジッチ
出身:ボスニア・ヘルツェゴビナ(旧ユーゴスラビア)
生年月日:1952年10月15日(62歳)
選手時代のポジション:フォワード
選手時代の在籍チーム:
ヴェレジュ・モスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
ナント(フランス)
パリ・サンジェルマン(フランス)
監督歴:
ヴェレジュ・モスタルで監督キャリアをスタート。

その後は以下の様な経歴を持っています。

古巣のヴェレジュ・モスタルで監督としてのキャリアを始めた。
1997年から1998年まで監督を務めたモロッコのラジャ・カサブランカでは、国内リーグを2連覇、1997年のCAFチャンピオンズカップを制しアフリカチャンピオンに導いた。
1998年から2002年まで監督を務めたフランスのリールOSCでは、1999-00シーズンに2部リーグ優勝、2000-01シーズンは昇格1年目ながら3位に食い込み、その手腕が評価され同年の年間最優秀監督に選ばれた。
この間の監督歴は、下記の指導歴を参照。
2008年からコートジボワール代表の監督を務めてきたが、アフリカネイションズカップ2010準々決勝敗退の責任をとる形で2010年2月27日に解任された。
2010年8月にクロアチアリーグのディナモ・ザグレブ監督に就任。同リーグで優勝するが、翌2011年5月に契約問題によって退団する。
2011年6月にアルジェリア代表監督に就任。2014年のワールドカップに同国代表を率いて参加した。
Wikipediaより引用

このように、フランスリーグでの監督、コートジボワール代表、アルジェリア代表で代表チームの監督として実績があり、この点では申し分ありません。

ザッケローニの場合、ワールドカップ監督としての経験がなかっただけに、W杯では選手交代や選手起用に迷いというか、経験の無さを露呈してしまいました。
アギーレはその点、メキシコ代表を率いていた監督だったので、国際経験は十分でした。
その後任として、ハリルホジッチは申し分ないと思います。

ハリルホジッチの評価は?

さて、問題は今の日本代表にフィットするかどうか、です。なにしろサッカー日本代表は監督が変わるごとに戦術が変わり、「これがサムライ・ブルーのサッカーだ」という一貫した文化というのがまだ醸成されていないと思います。

ザックはポゼッションを重視し、攻撃的なサッカーを志向した。
アギーレは、そこに守備の意識と縦への速攻の意識が見られた。
さて、ハリルホジッチはどうなるんでしょうか?

サッカー専門サイト「GOAL」の記事によると、ハリルホジッチの評価は

「少なくともクロアチアとボスニアで、彼の評判はとても良い。メディアとファンに対してとてもオープンで、率直に答えるし、茶目っ気たっぷりに楽しませることもある」
引用:GOAL

と、オープンな性格のようですね。
母国ボスニア・ヘルツェゴビナだけじゃなく、フランスリーグや他国の代表監督を歴任しているので、柔軟性のある人物のように思います。

オシムとの関係について

ボスニア・ヘルツェゴビナといえば、私達がすぐに思い浮かべるのがイビチャ・オシムではないでしょうか。体調不良のために残念ながら日本代表監督の在籍期間は短かったのですが、今でも日本サッカーについて、実に的を突いた指摘をしてくれています。

オシムの「考えて走るサッカー」「人もボールも動くサッカー」は、とても魅力的でした。
ハリルホジッチを日本サッカー協会に後押ししたのもオシムだという話ですし、同じ国どうしで交流があるんでしょうね。

オシムが推薦するくらいだから、なおのこと期待できるじゃないですか。

日本代表の戦術は変わるのか?

さて、代表監督がハリルホジッチになったとして、日本サッカーはどう変わるんでしょうか。私の予想ですが、やはりオシムと同じように「走る」サッカーが中心になると思います。
ワールドカップでドイツを徹底的に苦しめたのも、アルジェリア選手の豊富な運動量が要因だと思います。

なので、運動量がキーワードかな、と。もちろん日本のサッカーはフィジカルの弱さを豊富な運動量、敏捷性、テクニックで補うサッカーを今までやってきましたので、その点ではザック→アギーレときた流れを、さらに良くしてくれるんじゃないでしょうか。

ただ、「走らない選手」「遅い選手」は大胆に外して来るかもしれません。そうなると、本田が外れることも十分考えられます。

また、コートジボワールでは攻撃的なサッカー、W杯のアルジェリアでは5バックを採用し、タイトな守備と速攻戦術で16強まで導きました。
つまり、国のスタイルと戦う相手によって、柔軟にシステムと戦術を変えられる監督じゃないかと思います。

まだ本当にハリルホジッチになるかどうかは分かりませんが、楽しみになってきました。
で、マスコミはこう呼ぶでしょう。「ハリルJAPAN(笑)」