30代の糖尿病は心筋梗塞のリスクが怖い。糖尿病予防のために気をつけるべきこととは?

糖尿病健康の話題

糖尿病は、40代以上の中年がなるものだと安心していてはダメです。
30代でも糖尿病になるケースもあって、そうなると心筋梗塞や狭心症を発症するリスクも高くなります。

新潟大学の研究チームの発表によれば、正常な30代に比べて、糖尿病を患っている30代の男性は、心筋梗塞や狭心症を発症するリスクは、なんと18倍にもなるそうです。

これは、糖尿病になっていない50代の男性に相当するリスクだということなのですが、問題は30代で糖尿病になるのは、どんな場合かということです。

そこで、30代の男性が糖尿病になるケースを考えてみましょう。

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30代で糖尿病になる!?糖尿病になりやすい生活習慣とは?

30代の人は、50代以上の人に比べて、次のような生活習慣になってしまいがちです。

  • 仕事が忙しくて、睡眠時間が削られる
  • 仕事でのストレスをためやすい
  • 一人暮らしで、食事が偏りがち
  • 忙しいことによる運動不足

などです。

特に、「運動を普段していない」という30代が増えていて、他の年代層に比べて一番運動をしていない年代でもあるのです。

さらに食事の偏りやどか食い、寝不足、ストレスなどが重なると、糖尿病のリスクがどんどん高まっていきます。

糖尿病は血糖値の異常な上昇によって引き起こされる病気ですが、その元になるのは乱れた生活習慣、偏った食習慣、運動不足による代謝の低下です。

そう考えると、確かに30代は仕事の忙しい年代でもあり、無茶がまだ効く年代でもあるので、糖尿病のリスクをはらんでると言えそうですね。

30代で糖尿病にならないための方法は?

糖尿病にならないための方法ですが、簡単に即効性のあるものはありません。
要は、毎日の地道な積み重ねが大切なのですが、生活習慣をしっかりしたものに直していくことが重要です。

そのためにすべきことは、食事、運動、心のリラックスです。

糖尿病にならないための食事

糖尿病は血糖値の異常な上昇が原因ですので、脂っこいものや糖質の高い甘いものばかりを食べないようにしたいものです。

と言って、過剰な糖質制限は不要かと思います。
大事なのは、バランスの良い食事ですね。
野菜、炭水化物、タンパク質などをバランスよく3食食べるようにしましょう。

特に大切なのは、「ゆっくりと時間をかけて食べること」と「腹八分目」ということです。
短い時間でどか食いをすると、血糖値が急上昇してしまいます。

場合によっては「血糖値スパイク」という症状になることも。
急いで食べることは、百害あって一利なしです。

ゆっくりよく噛んで、栄養素の偏りがないように、腹八分目に食べることが大切です。

糖尿病にならないための運動習慣

なぜ糖尿病対策で運動が必要だということですが、簡単にいうと「太らないため」です。
肥満になると、体内のインスリンの働きが悪くなると言われています。
それによって、血糖値がどんどん上がってくるのです。

また、運動をするとインスリンの働きが良くなるとも言われているので、それによってブドウ糖の代謝が促進され、血糖値を下げることができます。

効果的な運動としては、有酸素運動ですね。
ジョギングやウォーキング、縄跳び、自転車、水泳などを1日30分程度続けるようにするのが理想です。

時間のない人や、外に出るのが面倒くさい人は、自宅でテレビを見ながらその場で足踏み運動をするのも良いですよ。
太ももとをできるだけ高く上げて足踏み運動をするだけでも、結構な運動量になります。

ストレスは糖尿病を引き起こす原因になる

仕事が忙しいと、どうしてもストレスを感じてしまいますが、ストレスが血糖値を上げる原因になります。

カナダの労働・医療研究所が、糖尿病を発症していない35歳〜60歳の女性7,443人を対象に調査した結果、仕事のストレスが多い女性は、そうでない女性に比べて2型糖尿病を発症するリスクが2倍にもなったらしいです。

ストレスを感じると、交感神経が活発になって、グルカゴンやアドレナリン、甲状腺ホルモンなどで血糖値が上昇しやすくなります。
過剰なストレスによって、コルチゾールも増えて、血糖値上昇の原因になります。

全くストレスを感じない生活は不可能ですが、少しでもリラックスできるように、自分なりの息抜き時間を確保するなどの工夫が大切だということですね。

まとめ

30代は、食事の偏り、運動不足、ストレスによって糖尿病のリスクを抱えている年代です。
「まだ自分は若い」と思って無茶な生活を続けていると、糖尿病になる危険性が高まるだけでなく、糖尿病になってしまうと、心筋梗塞のリスクが18倍にもなるので、注意が必要ですね。

そうならないためのポイントをいくつかご紹介しましたが、できることから少しずつでも実践することが大切だと思います。